『ブルーアーカイブ』またも臨時メンテで“ヤケクソ補填”が頭をよぎるユーザー続出。24時間超えの長丁場に
ネクソンおよびYostarは4月20日、『ブルーアーカイブ』にて実施中の臨時メンテナンスについて、「前後する可能性がある」としつつ4月21日午前4時を目処に終了すると発表した。同メンテナンスを受けて本作ユーザーの間では、大量のアイテム配布を指す「ヤケクソ補填」についてさまざまな意見がSNS上に投稿。Twitterで一時トレンド入りした。
『ブルーアーカイブ』は、韓国のNEXON Gamesが開発するiOS/Android向けの「学園×青春×物語RPG」だ。国内ではYostarが運営を担当している。本作の舞台となるのは、多数の学園が集まり構成された学園都市「キヴォトス」だ。プレイヤーは、都市を統括する連邦生徒会長の任命により、連邦捜査部「シャーレ」の顧問すなわち“先生”として、キヴォトスに赴任。生徒たちと交流を深め、青春あり、バトルありの思い出のページを重ねていく。
本作に向けては本稿執筆現在、一時復旧をはさみつつ長時間にわたる臨時メンテナンスが実施されている。まず4月19日には、公式Twitterアカウントにて接続にまつわる不具合があると報告。同日19時頃より1度目の臨時メンテナンスが実施されていた。
同日21時に1度目のメンテナンス終了が告知されたものの、約3時間後の翌0時には、引き続き接続が不安定な現象が確認されたと報告。その後0時40分より2度目の臨時メンテナンスが実施された。そして本日には2度目のメンテナンス終了を4月21日午前4時を目処とする旨が告知。24時間以上にわたる長丁場になることが告げられたかたちだ。こうした告知を受けて、ユーザーたちの間では「ヤケクソ補填」なるワードが話題に。Twitter上にてトレンド入りするほどとなっていた。
「ヤケクソ補填」とはかつて本作にて実施されたアイテム配布を示す言葉だ。昨年10月に本作にて、ゲーム内イベントの報酬量が意図しないほど多い状態でリリースされてしまい、緊急下方修正が実施。統括プロデューサーのキム・ヨンハ氏による謝罪の声明と大量のアイテム配布が実施されるに至った。そのあまりの配布量が、ユーザー間で“ヤケクソ”と表現されたかたちだ。
また、今年3月にも本作にて障害に対応する臨時メンテナンスが実施。長文の釈明にてトラブルの経緯と補償内容が示された。その際にもゲーム内アイテム配布が実施。上述のトラブル時ほどの量ではなかったものの、多量アイテム配布にあたって、ふたたび「ヤケクソ補填」がTwitterトレンドにあがっていた。本作にてトラブルがあるたびに、ユーザーの脳裏をよぎるのがこのワードなのである。
今回の臨時メンテナンスにあたっても「ヤケクソ補填があるのでは」といった声が見られる。ただ、先月に続いての長時間臨時メンテナンスとなっていることもあり、Twitter上では複雑な心境を示す者も多い。たとえば、度重なる大量の補償アイテム配布はサービスの寿命を縮めかねないとの意見がある。また、そもそも補償が必要な不具合が頻発しないよう望むといった旨の声や、補償そのものより、前回のトラブル時に実施されたような詳細な経緯説明の姿勢を評価する者もいる。
本来であれば、補償が必要ない安定した運営こそ、運営元/ユーザーそれぞれが理想とするところだろう。サービス型ゲーム運営にトラブルは付き物とはいえ、そのトラブルが短いスパンで発生し、その度に大きな補償が実施されるのは不健全な状態でもある。『ブルーアーカイブ』運営元はまた後に、本件の経緯報告および、補償方針について説明するとしている。ネットミームとしての性質を帯びた「ヤケクソ補填」はさておき、今回もまた詳細な経緯説明が期待される。
『ブルーアーカイブ』は、iOS/Android向けに配信中。現在実施中の臨時メンテナンスは、4月21日午前4時に終了予定だ(前後する可能性あり)。