都市伝説推理ADV『流行り神1・2・3パック』発表、7月27日発売へ。奇怪な事件の顛末が、追加シナリオなども完全収録して甦る


日本一ソフトウェアは4月20日、『流行り神1・2・3パック』を7月27日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPlayStation 4/PlayStation 5/Nintendo Switch。パッケージ版は税込6578円となっている。またダウンロード版は各タイトルの単体配信のみとなり、各税込2178円で配信予定だ。


『流行り神1・2・3パック』は、『流行り神 警視庁怪異事件ファイル』シリーズ3作品を高画質化した作品だ。過去の移植版で追加されていたシナリオなどもすべて収録されているといい、シリーズの完全版とも称されている。

同シリーズは、2004年に発売されたPlayStation 2用作品『流行り神 警視庁怪異事件ファイル』に端を発する都市伝説推理アドベンチャーゲームである。本作の舞台は、存在しないはずの警視庁地下5階に、警察史編纂室が設置されている世界。不可解な事件のファイルが立ち並ぶ警察史編纂室では、オカルトじみた事件ファイルの整理や、奇妙な事件の捜査がおこなわれていた。本作の主人公・風海純也は、警察史編纂室に勤務する警部補である。元は捜査一課のキャリア組だった風海純也は、ある怪事件をきっかけに警察史編纂室へ勤務。怪しげな女警部・犬童蘭子の下で、常識では考えられない出来事に関わることになる。都市伝説を題材とした、不可思議な事件が描かれていく。



警察史編纂室には、奇怪な事件が舞い込んでくる。プレイヤーは、風海純也の視点から怪事件を捜査。本作は基本的にはテキストADVとなっており、文章を読んで選択肢を選ぶことで、事件の顛末を見守るのだ。システムとしては、セルフ・クエスチョンというシーンでは、頭の中で状況を振り返って今後の捜査の方針を決定する。セルフ・クエスチョン中は、選択肢次第で即ゲームオーバーになってしまうなど、推理や選択が大きく展開に影響していく。

もう一つ、推理ロジックでは、シナリオ中に入手したキーワードと人名を組み合わせて、相関図を作成する。本作では、事件の理解度によって統合評価を獲得。統合評価が次のシナリオへの進行条件になっているため、情報を整理して事件を理解することも重要となる。そのほかシナリオ展開としては、捜査方針に応じて科学ルートとオカルトルートが用意されている。オカルトルートでは、オカルト要素を含めた推理や捜査を進めるなど、方針によって異なるルートで物語が展開する点も本作の特徴だろう。


本作『流行り神1・2・3パック』は、『流行り神 警視庁怪異事件ファイル』『流行り神2 警視庁怪異事件ファイル』『流行り神3 警視庁怪異事件ファイル』の3作品をまとめた完全版だ。単なる移植ではなく、グラフィックはオリジナル版から高画質化。再加工によって、高精細な画面でプレイ可能になっているという。

また本作では、追加シナリオなどもすべて収録されているという。本シリーズでは他機種への移植に際して、新規要素が追加されていることもあった。資料によると、本作ではニンテンドーDS版で追加された「隙間録」やPSP版で追加された「人見ルート」、オーディオドラマやミニゲーム「旧校舎のメリーさん」などが完全収録。1本でシリーズを遊び尽くせると謳われている。本作はシリーズをひとまとめにした上で、高画質化や追加シナリオなどを完全収録した完全版となるわけだ。



流行り神1・2・3パック』はPlayStation 4/PlayStation 5/Nintendo Switch向けに7月27日発売予定。パッケージ版は税込6578円。パッケージ版には予約特典として、本シリーズのBGMを収録したオリジナルサウンドトラックが付属する。またダウンロード版はナンバリングごとの単体配信となっており、各税込2178円で発売予定だ。