HoYoverseは4月12日、『原神』に向けてアップデートVer.3.6「盛典と慧業」を配信開始した。同アップデートでは、人気キャラ「ナヒーダ」がふたたび祈願(ガチャ)に登場。以前圧倒的な売上を牽引した同キャラは、今回も注目を集めている。
『原神』はmiHoYoが開発し、HoYoverseブランドより展開中のオープンワールドアクションRPGだ。プレイヤーは7つの国と元素が存在する世界テイワットを舞台に、主人公である旅人となって相棒のパイモンと共に世界を冒険していく。本作向けアップデートでは現在、砂漠と密林の国スメールを舞台とした旅が展開。昨年11月にはVer.3.2アップデートにて新キャラ「ナヒーダ」が実装され、爆発的な人気を見せた。
ナヒーダは、草元素キャラクターだ。日本語版キャラクターボイスは、人気声優の田村ゆかりさんが担当している。その愛らしい姿は事前情報時点で多くのユーザーの注目を集め、SNS上などで話題に。また、草元素を司る存在としてキャラ性能も突出。配信後にはナヒーダを求めるユーザーが殺到した。本作におけるキャラたちは、祈願(いわゆるガチャ)が主な入手先となる。そのため、ナヒーダの初配信祈願の期間においては、『原神』は全期間でもトップクラスの売上を見せた様子だった。ナヒーダが猛烈に売上を稼いだと見られる(関連記事)。
そんなナヒーダが4月12日にふたたび本作に登場。復刻祈願として、同キャラとしばしばセットにて運用される水元素キャラ「ニィロウ」と併設で本作に再登場した。そしてまた、猛烈に売上を伸ばしたようだ。参考となるのは、『原神』のデータ集積サイトGenshinLabのデータだ。同サイトは中国Apple App Storeにおける調べとされる、本作の売上にまつわるデータを公開している。
そちらによると、『原神』は4月12日のナヒーダ/ニィロウ復刻祈願開始から約4日間で、米ドル換算で約1821万ドル(約24億円)の売上を同地域にて記録したという。期間限定祈願における4日間での売上記録としては、GenshinLab上では歴代第7位に輝く記録だ。ただ、前述の初登場時の売上よりはやや控えめ。販促力は少々落ち着きつつも、ナヒーダ/ニィロウのデュオでいまだ高い人気を誇っているかたちだ。また、“稼ぎ頭”のナヒーダがセールスに与える影響は今回も注目されており、PCGamesNといった海外メディアも、今回の売上動向を伝えている。
ナヒーダは集団相手に草元素を付着でき、かつ取り回しも良い。元素反応をどんどん大きくするポテンシャルがある。サポート役として現時点ではならではの魅力があるわけだ。キャラ性能面でも多くのユーザーに高く評価され、なおかつ多くのプレイヤーに愛着をわかせるキャラクター性をもっている。とはいえ、初登場時に多くの人のもとに迎えられたのか、売上面は前回を超えなかったのだろう。一方で、復刻を重ねた後に売上を上積みしたキャラクターもいる。
たとえば、GenshinLabにて10日間の集計範囲にて見た場合、売上ベースで第一位は胡桃/夜蘭の復刻祈願である。こちらは、すでにメインアタッカーとして人気の胡桃とサブアタッカーとして評価の高い夜蘭の復刻によりニーズが集中したかたちだろう。今後の環境変化や復刻ラインナップによっては、ナヒーダがまた大記録を打ち立てることがあるかもしれない。
そしてもちろんのこと、売上はユーザーの大局的な動向を示すバロメータのひとつに過ぎない。キャラクターの人気や性能はもちろん、それぞれがもつ個性的な魅力も、祈願と売上の相関のみで語ることはできない。自分の愛するキャラにもてるものを注ぐのも、楽しみ方のひとつだろう。
『原神』アップデートVer.3.6「盛典と慧業」は現在配信中。ナヒーダが入手できるイベント祈願「叡智を恵む月見草」は、5月2日18時59分まで実施予定だ。また、ニィロウの復刻祈願である「優々たる蓮歌の舞」もあわせて実施中だ。