『ホグワーツ・レガシー』発売直後の売上は、“予想より156%高かった”。中の人がうっかりポロリ

『ホグワーツ・レガシー』の売上については、販売メーカーの予想を大きく上回る数字だったようだ。“中の人”がほんのり漏らしてしまった模様である。

本年2023年発売のヒットゲームとして名を連ねる『ホグワーツ・レガシー』。同作の売上については、販売メーカーの予想を大きく上回る数字だったようだ。“中の人”がほんのり漏らして、話題を集めている。PlayStation LifeStyle が報じている。

『ホグワーツ・レガシー』は人気小説・映画「ハリー・ポッター」シリーズを題材としたゲームだ。開発を担当したのは、WB Games傘下スタジオAvalanche Software。プレイヤーは5年生として、ホグワーツ魔法魔術学校に入学。授業や探索に励みつつ、世界をめぐる大きなしがらみに巻き込まれていく。ゲームとしてはオープンワールドとなっている。学校および学校周辺のエリアを冒険し、誰かの悩みを解決したりしながら、戦いなどを介して成長するのだ。


本作は、レビュー集積サイトMetacriticのメタスコアもPC版は83と安定した評価を獲得している。Steamストアのユーザーレビューは「非常に好評」で、プレイヤーからの評価も高い。また発売から2週間で1200万本を売り上げており、名実ともにヒットゲームといえるだろう。

しかし同作については、発売直後の売上はもっと低く見積もられていたようだ。WB Games所属のシニアブランド/マーケティングマネージャーのArien Darby氏が、自身のLinkedInページにて、ポートフォリオとして『ホグワーツ・レガシー』のヒットを成功例として提示している。それによると、同氏がマーケティングを担当した『ホグワーツ・レガシー』は、発売時の計画比256%の売上を達成し、発売後2週間で1200万本の売上を突破したと記されている。

注目したいのは「発売時の計画比256%の売上を達成」という記述だ。これまで発売から2週間経過時点での売上や収益についてはWB Gamesより明かされてきた。しかし、売上の想定値などは語られておらず、Darby氏がうっかり漏らしてしまったかたちとなる。同氏は記載直後に該当テキストを削除したものの、TwitterユーザーTimur222氏がこの記述を保存しており、多くの人々に知れ渡ることになった。


では、実際の予想売上はどの程度だったのだろうか。発売から2週間で1200万本という事実ベースからシンプルに予想を立て、1200を256%で割ってみると、発売2週間での売上想定値は470万本程度だったことになる。これがもし予想値だとすれば、現在の結果から見れば控えめな想定を立てていたようにも見える。しかしながら、『ホグワーツ・レガシー』はあくまで最初はPCおよびPS5/Xbox Series X|Sでのみ発売された。2022年の特大ヒット作となった『エルデンリング』は、PC/PS5/Xbox Series X|SだけでなくPS4/Xbox One対応で発売され、発売約2週間で1200万出荷を記録(関連記事)。PS4/Xbox One版を遅らせてリリースした『ホグワーツ・レガシー』が発売2週間で1200万本を売り上げたことは、極めて驚異的である。予想できなかったのも無理はないだろう。

5月から7月にかけては、PS4/Xbox One版と、Nintendo Switch版の発売を迎える『ホグワーツ・レガシー』。その数字は、さらに伸びていくのだろうか。数字面でも注目していきたい。『ホグワーツ・レガシー』はPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中。PS4/Xbox One向けには5月5日発売予定、Nintendo Switch向けには7月25日発売予定だ。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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