Blizzard Entertainmentは4月14日、『ディアブロ IV』製品版で予定しているアップデート内容を公開した。先月のベータテストで寄せられたフィードバックをもとに、さまざまな調整がほどこされる見込み。
『ディアブロ IV』は、人気ハクスラARPGシリーズ『ディアブロ』の最新作だ。本作の舞台は前作『ディアブロ III』から数十年後となる。ゲームプレイやグラフィックを大幅にパワーアップし、広大なワールドマップが登場。過去作の魅力を踏襲しつつ、豊富なキャラクターカスタマイズや、さまざまなゲームプレイ要素を盛り込んで新たな冒険が描かれる。ソロプレイまたは協力プレイに対応するほか、PvPゾーンも用意されるという。
本作に向けては3月18日から3月27日にかけて、予約者向け先行プレイを含むベータテストが2回にわけて実施。海外掲示板Redditや本作公式フォーラムなど、各所でユーザーからさまざまなフィードバックが寄せられていた。そうした中でBlizzard Entertainmentは4月14日、製品版で実装予定のアップデート内容を公開。製品版では、ベータテストのフィードバックを反映した多岐にわたる調整がほどこされると伝えている。
製品版では、ダンジョンにさまざまな調整が実施されるという。まずはダンジョンの構造について。ユーザーからは、攻略のために来た道を戻らなければならないダンジョンがいくつも存在する点に不満が寄せられていたそうだ。そうした声を受けて、カルデラ・ゲートや穢された地下墓地といった9つのダンジョンの構造に調整がほどこされるという。ダンジョンのメインとなる道沿いに各種目標の位置が移動され、攻略を済ませたあとの探索なども容易におこなえるようになっているとのこと。
またダンジョン内のすべてのモンスターを倒す目標を達成しやすいように、はぐれたモンスターがプレイヤーを探すように変更。扉を開いた際にミニマップにピンが生成されるようになるなど、探索時に便利なシステムも追加されるようだ。
クラスについてもバランス調整が実施。ベータテスト段階で強すぎた特定のスキルに調整がほどこされるほか、より使っていて面白くなることを目指して変更を導入するという。一例としてはネクロマンサーのミニオンが挙げられている。召喚されたミニオンの耐久値が低下し、倒されやすくなるとのこと。ミニオンそのものの性能としては弱体化となる反面、死体をよみがえらせる機会が増えると説明されており、製品版では死体をさまざまに活用するよりネクロマンサーらしい戦闘スタイルになるのだろう。
そのほかネクロマンサーは「コープスエクスプロージョン」のダメージが低下。ソーサラーは、「チェイン・ライトニング」のダメージやボスに対する有効性が低下しているとのこと。一方でバーバリアンやドルイドなどは強化を受けており、製品版ではベータテストからクラスの使い勝手も変化することだろう。また全クラスで操作障害効果を除去するスキルを利用できるようになるとのこと。
各クラスのスキルは、前述のように「使って面白いものにすること」と「アイテムとの相乗効果や戦闘時の使用感」を重視した調整方針がとられているそうだ。クラスのバランス調整は今後も長きにわたって続けられていくそうで、製品版のリリースはその第一歩にすぎないと述べられている。
ほか、各種不具合調整やQoLの向上も実施。マウスホイールへのアクション割り当てが可能になるほか、メイン攻撃の入力をセカンダリのボタンに割り当て可能に。さらに移動とインタラクトの入力を1つのボタンに割り当てできるようになるそうだ。また本稿で取り上げたほかにも多岐にわたる修正内容が明かされているため、詳細は公式ニュースを確認されたい。
日本時間4月21日3時からは、ゲームディレクターJoe Shely氏をはじめとするスタッフたちのライブ配信が実施予定。本作のエンドコンテンツのほか、ベータテストを受けてのクラスとダンジョンの変更内容について、詳しく紹介されるそうだ。気になる人は本作の公式Twitchアカウントまたは公式YouTubeチャンネルをチェックしておくといいだろう。
『ディアブロ IV』はPC(Battle.net)/PlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに、2023年6月6日発売予定。