「TwitterのAPIが突如停止された」との報告が多発、しかし突然直る。ゲーム系アカウントや弊誌も影響受ける

 

「TwitterのAPIが停止された」との報告が、本日4月15日の朝から国内外の開発者より投稿。しかし、昼過ぎにかけて突如として停止が解除される一幕があった。ゲームにまつわるBotアカウントなどのほか、弊誌もその影響を受けていた。


TwitterではElon Musk氏による買収以降、仕様や運営方針が流動的な状況となっている。たとえば、組織や著名人でなくとも「認証済み青バッジ」と同様のバッジが得られる有料プランの導入といった変化が起き、ユーザーの混乱を招くなどの出来事があった。また、Twitter連携機能の開発などに利用される「API」のプラン刷新による本格有料化などの方針も告知。Twitterアカウントと連携した別サービスログイン機能などが利用不能となる懸念が持ち上がり、ゲーム会社がTwitter社に影響を問い合わせる一幕もあった(関連記事)。

APIとは、アプリケーション・プログラミング・インターフェイスの略だ。Twitterをサイト外部から利用するための窓口のようなイメージとなる。APIを利用することで、外部サービスやゲームなどが、Twitterのデータや機能にプログラムレベルでアクセスできる。先月末からはこのAPIのプラン刷新が進み、Twilogといった人気のサードパーティーサービスがAPI利用が停止されて機能大幅制限やサービス停止などに至っている。また、Twitter連携ログイン機能についても、ゲーム配信プラットフォームMirrativなどが仕様変更による問題発生を報告している。


そして本日15日未明から朝にかけては、それまで利用できていたAPIおよび関連機能について、突如として停止されたとの報告が続出している。たとえば、『スプラトゥーン3』のサーモンラン情報を提供する非公式Twitterアカウント「サーモンラン研究所」が突然のAPI停止を報告している(現在は普及したと見られる)。ほかには、『アナザーエデン 時空を超える猫』公式Twitterアカウントがキャンペーンにおける問題発生を報告。原因は「APIの不具合」とされておりTwitter側によるAPI停止措置が理由かはやや不透明なものの、キャンペーン参加ができない状況について伝えている。ほか、国内に限らない幅広い利用者が、本日突然のAPI利用停止措置を受けたことを伝えている。


なお、弊誌も今朝突如としてAPIの利用停止措置を受けている。厳密には弊誌が制作・利用しているApp(開発者アプリ)に問題が発生していた。Twitter連携機能の不具合を受けて午前9時ごろに確認したところ「開発者アプリの利用規約違反によりアプリを停止した」との旨が表示されていたかたちだ。編集部では規約を精査しつつ、実際になんらかの利用規約に抵触している可能性を鑑み、Twitter側に問い合わせをしていた。

そして少なくとも本日15時頃には、上述の弊誌Appから規約違反の旨は消失。Twitter連携機能も正常に動作するようになっている。「サーモンラン研究所」のほか、APIの停止を報告していた開発者らも同様に復旧を報告している。つまり理由は不明ながら「大規模API停止措置」と「突然の再開措置」が実施されたと見られる。なお、弊誌問い合わせへのTwitter側からの返答は今のところない。

Elon Musk氏がトップになってからTwitterの方針の流動性は高く、今回のような突然のトラブルがまた発生する可能性もありそうだ。今回の出来事についてなんらかの説明がなされるか含め、今後もTwitterの動向を注視したい。


貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。