カプコンの恐竜シューター『エグゾプライマル』、公式がPvEコンテンツの充実ぶりをアピール。「PvPとPvE分けて」とのユーザー意見にアンサーか
カプコンは4月14日、『エグゾプライマル』製品版での実装要素を一部紹介した。PvE専用のコンテンツやストーリー要素の存在が強調されている。
『エグゾプライマル』は、2040年の世界を舞台にするチーム対戦型マッシヴアクションゲームだ。本作の世界では、突如出現する恐竜の群れによって街や人々が襲撃される事象「恐竜災害」が世界各地で発生し、人類は危機に瀕していた。そうしたなか、アイビウス社が開発した新世代AI「リヴァイアサン」により、恐竜災害が起きる場所を特定する「恐竜予報」が可能となり、さらに恐竜に対抗するための最新鋭パワードスーツ「エグゾスーツ」が開発された。
本作にてプレイヤーは、エグゾスーツを身に纏うエグゾファイターとなり、恐竜を駆逐するさまざまなミッションに挑む。エグゾスーツにはアサルト・タンク・サポートの3種類のロールが設定され、それぞれ得意とするプレイスタイルが異なる。また、リグと呼ばれる追加装備によって、エグゾスーツの長所を伸ばしたり苦手な部分を補ったりすることが可能だ。
本作に向けては、日本時間で3月17日から3月20日にかけてオープンベータテスト(OBT)が実施されていた。このたび公式サイトにニュースが投稿され、同テストでのプレイヤーからのフィードバックを反映して今後の開発が進められていくことが伝えられた。また同テスト参加者への感謝も綴られている。
あわせて、OBTではディノサバイバルの一部のみを切り取ったゲームプレイが採用されていたことが伝えられている。ディノサバイバルとは5人のプレイヤーが1つのチームとなり、チーム同士で競い合う5対5の対戦型PvEモード。OBTでは、提示されたPvEミッションをチームでこなしてクリアの速さを競う前半戦と、PvPの戦闘も交えながら目標達成を競い合う後半戦に分かれていた。
そして製品版での内容も一部紹介されている。製品版での「プレイヤーが操作するエグゾスーツとの直接的な戦闘が発生せず、ミッションのクリア速度で勝敗を競い合うルールでも遊べるようになる機能」の実装が告知されている。またカットシーンや分析マップを通じて体験できるストーリー要素のほか、ディノサバイバル中にストーリーと連動した特別なバトルが発生することが伝えられた。さらに製品版では、10人での協力ミッションを含めさまざまなミッションが用意されるという。クリアタイムを競う特別な5人協力ミッションも週替わりで用意されるとのことだ。そのほか、タンクロールで一定量のダメージを防ぐなどの目標達成によって得られるアワードなども登場するそうだ。
本作OBT実施後には、PvE専用モードとPvP専用モードの分離などを望むユーザー反応がSteamユーザーレビューや海外掲示板Reddit上で散見された。またOBTでは戦闘中のロール変更がほぼ制限なしに可能であった。反面、ロールの分担はプレイヤーたちが各自で判断しておこなう必要のあるシステムとなっていた。パーティバランスを考慮して誰も使わないロールをしぶしぶ使いがちになるシステムから、ロールキュー(自分が使うロールを指定してのマッチ待機)のような機能を望む声もあった。
今回の公式ニュースでは、PvP戦闘のない対戦モードのほか、PvE専用のコンテンツやストーリー要素の存在も押し出されている。また特定ロールでの目標達成報酬には、プレイヤーたちが自発的にロールを分担する動機付けにする狙いがあるのだろう。一連の製品版での要素紹介は、OBTのフィードバックに対するアピールかもしれない。
なお本作OBTでは先述のような課題点も指摘されていたものの、Redditなどには好意的な意見も寄せられている。今後の開発にはOBTでのフィードバックが活かされていくとのことなので、製品版に向けてさらなるブラッシュアップが進められていくことだろう。
また本作では発売後も継続したアップデートが予定されているそうだ。今回の発表では、シーズンごとのコンテンツの追加を含むアップデート実施のほか、「バリアントスーツ」なる武装が追加予定であると伝えられている。また、カプコンのタイトルとのコラボレーションコンテンツも登場するという。発売後の展開にも注目していきたい。
『エグゾプライマル』は、PC(Steam)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに7月14日発売予定だ。PC/Xbox Game Pass向けにも提供される。