500円“壁のぼり”防衛ローグライト『Wall World』Steamにて好調スタート。低価格でもガッツリ遊べる多脚メカ操縦&採掘サバイバル


デベロッパーのAlawar Entertainmentは4月6日、『Wall World』を発売した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)で、日本語表示にも対応している。Steamではリリース記念セールとして、4月13日午前2時まで定価580円の15%オフとなる493円で販売されている。発売から約5日が経つ本作はSteamにて数多くの同時接続プレイヤー数を集めており、好調なスタートを切っている。

『Wall World』は、採掘ローグライトタワーディフェンスゲームとされている。舞台となるのは、壁がそびえたつ謎に満ちた「壁世界」。プレイヤーは移動メカ「スパイダー」に乗り込み、切り立った垂直の壁をひた進む。スパイダーとともに移動しつつも、時にはスパイダーから離れて壁の中にランダム生成された鉱山を掘り進めて探索していく。

なおスパイダーをめがけてモンスターが襲い来るため、採掘を進めつつも適時にスパイダーに戻り防衛しなければならない。さらに本作では20分ごとに強力なボスが襲来するため、採掘を怠ると勝利を得られない。制限時間内でどれだけ採掘を進め、どのタイミングで拠点に戻るかといった判断力が求められるだろう。

スパイダーでは集めた資源を使い、迎撃用の武器を強化できる。マシンガン、ショットガンやミサイルなど、さまざまな武装が用意。スパイダーの防衛設備だけでなく、プレイヤーが身につけるエグゾスーツといった採掘用装備の強化も可能だ。スパイダーとプレイヤーのいずれを優先するかなど、強化のリソース配分を考える必要もあるだろう。またスパイダーが大破した際には開始拠点に戻り、採掘で得たリソースを用いて恒久的なアップグレードを獲得可能。遊べば遊ぶほど次のプレイでは攻略を容易に進められるシステムとなっている。



本作は4月6日の発売以来、連日最大同時接続プレイヤー数の記録を更新し続けている。直近3日はすべてピーク時4000人以上を記録(SteamDB)。インディースタジオ発の新規タイトルとしてはかなり人気を博している。またユーザーからの評価も上々だ。Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で約944件を集め、うち85%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。約500円という低価格でありながら、繰り返し遊んでクリアを目指すゲームサイクルなど、遊びごたえのある内容が評価を受けている。

さらに独特な世界観を描くグラフィックや物語も好評。本作では壁の探索時に古代の文書や遺物を見つけることが可能で、壁世界の謎を知る手がかりとして散りばめられている。そうした物語要素の存在も、探索の楽しみを強める要素として評価されている。なお、ランダム生成されるマップを掘り進めつつ、スパイダーに戻って防衛するゲームプレイを高評価作品『Dome Keeper』になぞらえる声も多くみられる。

好評を博す本作ながら、バランス調整はユーザーの賛否が分かれている部分。攻略にランダム入手のアイテムを要するため進行が運に左右される点のほか、使いやすい武器の偏りといったゲームバランス面などが課題点として指摘されている。また攻略には恒久的なアップグレードの獲得がほぼ必須ともいえるため、周回数が少ないとボス戦などが“負けイベント”と化してしまう仕様も賛否を分けている。


なお本作に向けてはすでに3回のアップデートが配信済み。ユーザーのフィードバックを受けてバランス調整やバグ修正が実施されてきた。開発元いわく、今後もより良いゲームを作り上げるために引き続き開発は続けられていくとのこと。上に挙げたような課題点もこれから調整されていく可能性はあるだろう。低価格でガッツリと遊べるローグライトゲームの今後にも注目していきたい。

『Wall World』はPC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)向けに発売中だ。Steamではリリース記念セールとして、4月13日午前2時まで定価580円の15%オフとなる493円で販売中。GOG.comでも期間は不明ながら定価4.99ドルの15%オフとなる4.24ドルで販売されている。Epic Gamesストアでは定価である490円で販売中。