『そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!』の続編開発にむけて、開発者が開発資金募る。2000円出せばスタッフロールに好きな寿司ネタを載せられる
国内の個人ゲーム開発者ただすめん氏は4月4日、『そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!』の続編開発に向けたクラウドファンディングキャンペーンを開始した。クラウドファンディングは、130万円を目標に2023年5月31日23時59分まで実施される。また同作はPC向けのフリーゲームとして公開予定。Steam版とNintendo Switch版のリリースも視野に入れられているそうだ。
※ 『そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!』の動画
『そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!』は、ただすめん氏が制作した、3Dアクションゲームである。同作の舞台では、寿司を憎む者の邪悪な力によって、寿司の存在が揺るがされていた。主人公は、寿司を愛するあまり、寿司を食べ続けないと死んでしまう男性だ。同作では、ある日主人公が寿司を食べていると、突如目の前の寿司が消滅。そこへ大いなる寿司の意志が現れ、主人公は寿司への情熱で寿司を救うことになる。寿司を愛する者と寿司を憎む者の、壮絶な戦いが描かれる。
主人公は寿司を救うため、ステージへ挑戦していく。本作のステージには、ゴールへの到達や一定数の寿司を食べるなど、目標が設定されている。目標を達成すると、ステージクリアとなり寿司ソウルが獲得可能。プレイヤーは各ステージでの目標達成を目指し、寿司ソウルを集めるのだ。
ただし主人公は寿司が好きすぎるため、一定時間寿司を食べないと本当に死んでしまう。具体的には、ステージ開始後画面上部にゲージが表示され、時間経過と共に減少していく。ゲージは、寿司を食べると回復するが、尽きると主人公が死んでしまう。プレイヤーは、主人公に寿司を摂取させ続けながら、ステージを攻略するわけだ。
また同作では一部ボイスが搭載。ステージ中は主人公が「寿司!!許されねえ美味さだ!」「寿司!最高に美味いぜ!」など、寿司への愛や称賛を叫ぶ。要素としては、主人公のアクションを強化する数種類のジャンプスキルや、40種類の3Dコースが用意されている。なお『そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!』は、2021年にPC向けのフリーゲームとして公開。現在は410円でSteam版の配信中となっている。Steam版では、記事執筆時点でユーザーレビュー103件中98%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。プレイヤーからはハイテンションな内容や、歯ごたえのあるゲームプレイが評価されているようだ。
今回のクラウドファンディングは、ただすめん氏が実施する『そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!』の最新作開発を目指すキャンペーンだ。新作は『そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!』の続編にあたるという。コンセプトとしては、前作で評価されたシュールな世界案やシンプルな3Dアクションといった特徴はそのまま。寿司の存亡を賭けた戦いが、無駄に壮大なストーリーと前作以上のステージ数で描かれる。新しい要素もふんだんに盛り込まれるそうだ。
配信形態としては、PC版が2023年下旬にリリース予定。PC用フリーゲームとしての公開に加えて、一人でも多くのプレイヤーに遊んでもらうため、Steam版やNintendo Switch版も視野に入れられているという。またクラウドファンディングは、130万円を目標に2023年5月31日23時59分まで実施予定。クラウドファンディングで集まった資金は、素材の発注や開発サポート、サーバー維持費などとして使用される。リターンとしては、最少額の2000円でスタッフロールへの名前と好きな寿司ネタの掲載。4000円で7日間の先行プレイ。最高額の5万円では、スタッフロールやゲーム本編に名前が登場するといった特典が用意されている。
本作を手がけているただすめん氏は、個人ゲーム開発者(バカゲー作者)だ。同氏は個人サイト「くそいサイト」を運営。同サイト内などで、『体育館の天井に挟まったマッチョを助けるゲーム』やホラーゲーム『PIEN-ぴえん-』といった作品を配信してきた。過去2度にわたってクラウドファンディングを実施し、作品をリリースしている点も特徴だろう。また同氏の作品としては、お賽銭を投げ合って戦うゲームが開発中となっている。
『そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!』の続編開発へ向けたクラウドファンディングは、130万円を目標に2023年5月31日23時59分まで実施予定だ。4月4日19時現在すでに35万円ほどが集まっている。