デベロッパーのRunning With Scissors(以下、RWS)は4月1日、『POOSTALL Royale』をお披露目した。同作はPC(Steam)向けに、日本時間4月2日に無料で配信予定だ。
『POOSTALL Royale』は、見下ろし視点アクションゲームだ。“Royale(ロイヤル)”とタイトルに入っているものの、バトルロイヤルゲームではなくシングルプレイ向け作品となっている。本作でプレイヤーは、『Postal』シリーズでおなじみの人格破綻主人公POSTAL Dudeもしくは女性版POSTAL Dudeとなり、迫りくる敵の大群を始末していく。
作品ストアページによれば、敵となるのは「プレイヤーキャラに向かって走るだけの実装をされた能無しNPC」たち。彼らは、トイレの個室(A bathroom stall)で安いUSBマイクで録音された適当な音声を叫びながら迫りくるという。また、「自分たちで作るのもめんどくさいので購入した美しいアセット」も見どころだそうだ。そして、何年もかけて開発したという「PIGEON MISSION」も実装。これは、鳩に可能な限り速くエサを与えるモードだという。
本作の元となった『Postal』は、見下ろし視点や一人称視点で展開されてきたアクションゲームシリーズ。一部作品は残虐表現が問題とされ、各地域での発売禁止処分などの騒動もあったほどだ。一方で、下劣なユーモアや過激な内容は一部ファンの心も掴み、カルト的な根強い人気をもつシリーズでもある。開発元のRWSについても、かなり尖った無鉄砲なユーモアセンスの持ち主。たとえば、ナンバリング作品でありつつ、開発委託先とトラブルがあった『Postal III』については、同作がSteamから取り下げられた際に「みんながあんなゴミを買わずに済む」と口汚く祝福していた(関連記事)。
本作発表のためにRWS公式Twitterアカウントでは、ユーザーに向けて謎かけを実施。少しずつヒントを出しているものの、そのヒントが雑すぎてほとんど即座に本作ストアページを特定されている。『POOSTALL Royale』ストアページでは「今すぐダウンロード」といった記述があるため、もうすこし時間を経てみんなにバレる予定だったのかもしれない。あるいはなにも気にしていない可能性もありそうだ。
なお、同ページのでたらめな記述の最後には「これはエイプリルフールのジョーク」との旨が記載されている。どこまでジョークか本気かわからないため、本作のリリース自体がジョークの可能性も覚悟しておいた方がよいだろう。
最後に、『Postal』をもじった「POOSTALL」は、おそらく「POO(うんこ)」と「STALL(トイレなどの軽く仕切られた個室)」のかばん語であることをお伝えしておく。自社看板タイトルに対してずいぶんと乱暴な扱いである。
『POOSTALL Royale』は日本時間4月2日、PC(Steam)向けに無料で配信予定。『Postal』シリーズ作品としては、シリーズナンバリング最新作『POSTAL 4: No Regerts』および、スピンオフ高評価作品『POSTAL: Brain Damaged』なども販売中だ。