FGO PROJECTは4月1日、新作アプリ『Fate/Grail League』を配信開始した。対応プラットフォームはiOS/Android。本作が今年の『Fate/Grand Order』のエイプリルフール企画となる。
『Fate/Grail League』は、第1回「春の選抜・聖杯野球大会」優勝を目指して相手チームを打ち破っていく、英霊野球RPGである。本作の舞台は、球児サーヴァント集いし野球の殿堂「チェイテ園球場」。本作の主人公は、人理継続保障機関フィニス・カルデアに所属するマスターだ。本作では、ある日マスターたちの前に謎の野球ボールが登場。マスターたちがボールに導かれるように微小特異点を訪れると、ブラスバンドの行進曲が鳴り響くチェイテ園球場が待ち受けていた。マスターたちは、サーヴァント歴代最強のスラッガーだというエリザベーブちゃんや彼女のマスター藤丸六香と出会い、第1回「春の選抜・聖杯野球大会」へ参加することになる。野球への情熱とスポーツマンシップ、陰謀を織り交ぜた大会を戦い抜いていく。サーヴァントたちによる混沌とした野球バトルが幕を開ける。
マスターは監督として、ライバルたちと野球バトルを繰り広げていく。本作では野球のルールをもとにした、最大2回裏までの野球バトルが展開される。攻撃時には、相手投手の投げたボールに対して、タイミングよく画面をスイングしてバットをコントロール。打球の当たったパネルなどによって、結果が判定される。たとえば、打球が2HITと書かれたパネルへ当たれば2ベースヒット、打球が1OUTと書かれたパネルに当たれば1アウトといった具合だ。守備の選手にあたると取られてしまうが、相手の守備力によっては弾き飛ばせる場合もあり、選手が打球で飛ばされていく豪快な光景も本作の特徴だろう。
一方守備時には、投げる球種を選択した上で、投球パワーをゲージによって決定。カーソルをタイミングよく一定のゾーンにあわせると強力な球が投げられ、緩急による効果も設定されているという。また本作では、サーヴァントたちにそれぞれスキルが用意されている。たとえば清姫は、相手の守備力を下げる「守備妨害」や、レフトの守備選手を1人スタンさせるといった効果を持つ「引っ張り」、3打席に1度味方の守備力をアップさせる「守備強化」を所持している。選手のスキルはオートで発動。本作では、サーヴァントたちのスキルや攻守の操作によって、野球バトルでの勝利を目指すのだ。
要素としては、野球バトルの間には、チームの編成が可能。サーヴァントのポジションや打順の変更や、チームメンバーの入れ替えなどができる。また本作には370名以上が選手として登場している。試合中に打球で弾き飛ばしたサーヴァントは、勝利時に仲間に加入。編成機能によって、プレイヤーのオリジナルチームを作り出せるそうだ。そのほか、QRコードを用いたほかのマスターの編成との対戦機能や、カメラ機能を使ったお気に入りの選手との写真撮影なども用意されている。
なお本作の元となる『Fate/Grand Order』は、2015年よりスマートフォン向けに配信されているRPGだ。同作では、例年4月1日にあわせた企画が実施。2022年は聖杯選挙RPG『Fate/Pixel Wars』が配信されるなど、近年は単独で遊べるアプリが1日限定でリリースされてきた。本作『Fate/Grail League』は、そんな『Fate/Grand Order』における今年のエイプリルフールアプリとなるのだろう。また例年のエイプリルフールでは、漫画家のリヨ氏によるイラストが採用されてきたが、2023年は370名以上の登場選手が豪華イラストレーター陣によって描き下ろされているそうだ。
『Fate/Grail League』はiOS/Android向けに配信中。『Fate/Grand Order』では、『Fate/Grail League』配信を記念した聖晶石10個のプレゼントなどが実施されている。
【UPDATE 2023/4/1 1:50】
FGO PROJECTは4月1日1時30分頃、本作のサービス終了を発表した。4月1日23時59分をもって終了となり、サービス終了後はアプリを起動してもプレイや閲覧はできないという。長らく『Fate/Grail League』を遊んできたマスターへの感謝も記されている。