ゴブリン繁殖・世代交代ストラテジー『Goblin Stone』正式発表。ゴブリンたちと過酷な世界で戦い、子孫を作り、生き残る

 

デベロッパーのOrc Chop GamesおよびパブリッシャーのCurve Gamesは日本時間3月25日、ターン制ストラテジー『Goblin Stone』を正式発表した。PC(Steam)向けに今年配信予定で、日本語表示にも対応する見込み。発売日未定ながらMac/PS5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch向けにも配信予定だ。

『Goblin Stone』はターン制ストラテジーゲームだ。モンスターを「経験値と報酬」としか見ていない冒険者たちが跳梁跋扈する世界で、ゴブリンたちと共に種族を繁栄させる。戦闘は敵味方が交互に行動を選ぶ同時ターン制で、画面上部のバーに示されたアイコンによって行動順が示される。素早さや疲労状態でターン順が変化するため上手くマネジメントする必要がある。


戦闘以外にもゴブリンの巣穴を整備・拡張するパートがあり、こちらではゴブリンたちの生活を担うことになる。資材を使ってほら穴を拡張することはもちろん、ゴブリンたちが飢えないよう食料供給も維持しなければならない。2022年に公開されたゲームプレイ映像では食料庫や鍛冶場、作戦司令部(War Room)も確認できるほか、商人のNPCも登場するようだ。


そして本作の大きな特徴となっているのが、ゴブリンの屍を重ねて子孫を強化する世代交代システムだ。先日公開された開発者インタビューでは、絵本調のかわいらしい見た目とは裏腹に過酷な『Goblin Stone』の世界がより掘り下げられた。

ゴブリンは敵を倒しても経験値を得て強くなることがないうえ、敵に倒されてしまうと死んでしまう。そのためゴブリンたちを強化するには装備品を変えるか、より強い子孫を残すことで代替わりするしかない。ユニットの死亡でしか手に入らないリソースがあるほか、遺伝要素によるスキル継承がアナウンスされており、いかに上手く代替わりで強いユニットを作れるかが攻略の鍵となりそうだ。

公式ページの開発ブログ(英語)ではほかにもユニットの引退、重傷(Mortal Wounds)による永続的なステータスダウン、7つのユニットクラス、ローグライクなステージ展開といった要素も紹介されている。


本作のデベロッパーはフィリピンに拠点を置くOrc Chop Games。2017年にVince McDonnell氏とSusan McDonnell氏の二人によって作られたスタジオだ。Vince氏は2009年にSusan氏と過去に立ち上げたThe Playforgeで『Zombie Farm』といったヒット作を手がけたベテランゲームデザイナーであり、Susan氏はその頃から管理責任者として彼と長年二人三脚で働いている(現在は両名ともThe Playforgeを退職済)。Orc Chop Gamesも二人から始まったものの、現在は50人超のスタッフを有しているそうだ。デビュー作となる本作は中国に拠点を置くTopGamesなる開発元と協力し、3年近くの開発期間を経ての発表となる。

『Goblin Stone』は2023年内にPC(Steam)でリリース予定。Steamのストアぺージ等によると日本語表示に対応する見込み。発売日未定ながらMac/PS5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch向けにも配信予定だ。