国境防衛アクションSTG『溶鉄のマルフーシャ』コンソール版4月6日配信へ。給与のあがらない国防少女たちのつらい戦い


弊社アクティブゲーミングメディアのパブリッシングブランドPLAYISMは3月28日、『溶鉄のマルフーシャ』コンソール版を4月6日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Nintendo Switch。価格は税込1180円となる。また発表にあわせて、発売日告知トレイラーが公開中だ。

2022年9月公開のPV

『溶鉄のマルフーシャ』は、少女たちが国境の門を守って戦う、拠点防衛シューティングゲームである。本作の舞台は、周辺国と戦争状態にある軍事独裁国家カゾルミア。主人公の少女マルフーシャは、国境の門を守る衛兵だ。かつてマルフーシャは、カゾルミアでパン屋の店員として働いていた。しかし、ある日兵員不足により徴兵され、衛兵として戦うことになってしまう。本作では、マルフーシャが敵国の機械兵と戦う姿が描かれる。


マルフーシャが衛兵として守る国境門には、毎日大量の機械兵が攻めてくる。本作でプレイヤーはマルフーシャを操作。彼女の携えた銃火器を使い、銃弾を浴びせて機械兵を撃退していく。門を守って戦うことが、一つの目的となるのだ。

敵の攻勢は日数の経過に従い激しくなるが、マルフーシャ側にも強化要素が用意されている。本作では、1日ごとに物資がカード形式で提示。新しい銃や仲間、マルフーシャのステータスアップや使い捨ての武器といったカードを1枚選んで購入し、戦力を増強する。カードは70種類以上。サブマシンガン兵や上級狙撃兵といったカードを選ぶと、対応した仲間が一緒に戦ってくれるようになる。マルフーシャの武器には耐久値が設定されているなど、いくつか考える要素はあるものの、操作自体はシンプルな点も特徴だろう。

ただし本作では、物資の購入にはマルフーシャ自身の資金を使用する。マルフーシャは軍から給与をもらっているが、家賃や税金の支払いによって支給額は少ない。物資の購入に使える資金にも限りがあるわけだ。またマルフーシャの給与からは、門の修理費が差し引かれるほか、日数の経過に応じて住民税など新しい税金も登場。戦いが激しさを増す中、増えていく天引き項目によって、ディストピア社会の生きづらさも描かれる。



要素としては、仲間やプレイ状況に応じた複数のエンディングが存在。元エリート狙撃兵のフェリセット(上級狙撃兵)や、上官として登場するライカ(上級ショットガン兵)など、仲間と戦い抜いた先も描かれていく。またマルフーシャ自身を含めて8人の少女たちの姿は、戦闘シーンから休息中まで可愛らしいドット絵で表現されている。本作では、シンプルな操作やドット絵によって、ディストピア世界を生きる彼女たちの姿が描かれているのだ。そのほか、マルフーシャを主人公としたメインモードのクリア後には、8人の少女のいずれかを操作するチャレンジモードも用意されている。

本作を手がけているのは、イラストレーター兼個人ゲーム開発者のhinyari9氏だ。本作『溶鉄のマルフーシャ』は、2021年8月にPC(Steam)向けにリリース。記事執筆時点で、Steamのユーザーレビューでは1834件93%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。

コンソール版『溶鉄のマルフーシャ』では、そんな本作をゲームハードで遊べるわけだ。追加要素としては、コンソール版にはアニメーションオープニングMVが収録。シンガーソングライターのKOKIAさんによる主題歌などにより、本作の世界が表現されているそうだ。

溶鉄のマルフーシャ』コンソール版は、PlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Nintendo Switch向けに4月6日発売予定。価格は税込1180円となる。また本作はPC(Steam)向けに配信中だ。