謎の注目“超大作”『MindsEye』発表。元『GTA』主要開発者が手がける、なんだか凄そうなオープンワールドTPSっぽいゲーム
デベロッパーのBuild a Rocket Boyは3月23日、新作『MindsEye』を発表した。同スタジオが手がけるゲーム制作・配信プラットフォーム『EVERYWHERE』で展開予定だ。『グランド・セフト・オート(Grand Theft Auto)』シリーズの元開発者が主導する新作であることも注目点となる。
『MindsEye』は、三人称視点のアクションゲームとなるようだ。現在公開されている主要な情報は上述の映像のみとなる。しかしながら、高い品質のグラフィックや、車を運転しつつの射撃といったゲームプレイの片鱗がうかがえる。本作はBuild a Rocket Boyが手がけ、同スタジオが今後展開するプラットフォーム『EVERYWHERE』を通じて提供されるようだ。また、『MindsEye』については「新たな超大作(blockbuster)ゲームになる」と謳われている。一方で謎も多い同作および『EVERYWHERE』には、事前から一定の注目度が寄せられている。
というのも、Build a Rocket Boyを立ち上げたLeslie Benzies氏は、かつてRockstar Northに在籍。『グランド・セフト・オートIII』以降の同シリーズ作品などで、プロデューサーといった要職を担当した人物だ。同氏は2016年にRockstar Northを退職し、翌年2017年に同スタジオを設立。しばらくは退職をめぐりRockstar Games親会社であるTake-Two Interactiveと係争を繰り広げていたものの2018年に解決されている。そして2020年には巨額を投じたゲームプロジェクトとして『EVERYWHERE』の制作が伝えられていた。その際から、同氏が『グランド・セフト・オート』に匹敵する新たなオープンワールドゲームを作ることが期待されていたのだ(関連記事)。
そして『EVERYWHERE』は昨年にも改めて正式発表。「現実とデジタル世界の境界線を曖昧にするようなマルチワールドゲーム」といったコンセプトが伝えられていたものの、どういった枠組みで提供されていくのかは引き続き不透明だった(関連記事)。今回の『MindsEye』発表により、『EVERYWHERE』というプラットフォームのなかで各タイトルが展開されていく構造が明白になったかたちだ。
また、Benzies氏の言葉などからは、『EVERYWHERE』がユーザーによるゲーム制作・配信プラットフォームとなることがうかがえる。『Roblox』や最近「Unreal Editor for Fortnite」をリリースした『フォートナイト』のような場になっていくのだろう。なお、同氏は「ゲーム制作を志す若年の人々に、超ハイエンドなAAA規模的な作品を作るツールを提供したい」との旨も語っている(Eurogamer)。
『MindsEye』は『EVERYWHERE』にて配信予定。対応機種やリリース時期は今のところ未定だ。