『ライザのアトリエ3』“背景がものすごくボケる”問題対応へ。発売翌日にマッハ対応表明
コーエーテクモゲームスは3月24日、『ライザのアトリエ3 ~終わりの錬金術士と秘密の鍵~』の調整を発表した。本作では現在、一部のプレイヤーからゲーム中の被写界深度(DOF)が強すぎるといった声があがっている。発表された対応は、そうしたプレイヤーの声に応えるものだ。具体的なアップデート時期は明かされていないものの、ゲーム全体の被写界深度が早期対応予定。また順次対応予定として、コンソール版にはグラフィックオプション、Steam版には被写界深度設定の拡張が追加されるという。
『ライザのアトリエ3 ~終わりの錬金術士と秘密の鍵~』は、錬金術士ライザが主役を務めてきた、「秘密」シリーズの3作目の錬金術RPGである。本作の舞台は、前作『ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~』の冒険から約1年後の世界だ。
主人公のライザは前作の王都での冒険のあと、故郷のクーケン島へと戻って生活していた。そんな夏のある日、クーケン島の近隣に謎の群島「カーク群島」が出現。ライザが、休暇で島に戻ってきていたタオ/ボオスの2人と共に調査したところ、出現した島がクーケン島に悪影響を及ぼしていると発覚する。また同時に、ライザの脳裏には錬金術士へ向けた謎の声が響くようになっていた。ライザたちは、故郷の島を救うべくカーク群島の調査へ出発。カギと錬金術の根源を巡る、ライザたちの最後の夏の冒険が描かれていく。
本作のライザたちの冒険は、シームレスなオープンフィールドで表現されている。ロードを挟まずに移動できる広大なマップにより、自由で快適な冒険が繰り広げられる。また本作ではメインストーリーを、シナリオライターの高橋弥七郎氏が再び担当。1作目『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』のメインストーリーを手掛けた同氏により、フィナーレを迎えるライザの物語が描かれる。そのほか要素としてはパーティーメンバーが11名登場することや、キャラクターの表現がパワーアップしていることも特徴だろう。
そんな本作で3月24日、ゲーム中の被写界深度が強いことに対する対応が発表された。本作においてはコンソール版が発売された3月23日より、一部のプレイヤーから背景がボケており、見づらいといった声があがっていた。今回の発表は、そうしたプレイヤーの意見に対する対応となる。
実際のところ、コンソール版およびPC版のデフォルト設定では、焦点をライザにあわせた被写界深度が強めにかけられている。Steam版でグラフィックオプションからDOFのON/OFFを切り替えてみると、OFFでは遠くまでくっきり見えるが、ONではライザのすぐ奥のものもボケて見えている。プレイヤーは、本作でキャラクター以外のモノにも視線を向ける。個人差はあるものの、画面が見づらい、目が疲れるといった意見が出ることにも頷けるだろう。またPC版においては、グラフィックオプションから被写界深度を切れば解決する。しかしコンソール版にはグラフィックオプションが用意されておらず、強すぎる被写界深度を回避する方法はない。そうした状況もあり、プレイヤーから声があがっていたのだろう。
発表によると、ゲーム全体の被写界深度がよりプレイしやすい形で調整されるという。対象は全プラットフォーム。被写界深度を弱めることで、プレイしやすくするのだろう。被写界深度の見直しは早期対応予定とされており、早めのアップデートを目指して進められているようだ。また順次対応予定のアップデートとしては、コンソール版に対してグラフィックオプションが追加される。Steam版に対しては、グラフィックオプションの被写界深度設定が拡張。被写界深度がON/OFFの2段階から、より細かな段階で調整可能になるという。プレイしやすい“ボケ具合”の実装に期待したい。
『ライザのアトリエ3 ~終わりの錬金術士と秘密の鍵~』は、PlayStation 4/PlayStation 5/Nintendo Switch/PC(Steam)向けに、通常価格税込8580円で配信中。被写界深度を含む調整の対応時期は、決まり改めて次第告知予定だ。