大規模オープンワールドサバイバルゲーム『Project Astrid』発表。shroud氏ら人気配信者を迎え、PvPシューター開発の名門スタジオが手がける


デベロッパー/パブリッシャーのSplash Damageは3月17日、AAA規模のオープンワールドサバイバルゲーム『Project Astrid』を発表した。本作開発にはSacriel氏やshroud氏など著名ストリーマーが携わる。

『Project Astrid』は、AAA規模のオープンワールドサバイバルゲームとなる。本作についての詳細はベールに包まれている一方、特徴的なのは開発における座組だ。まず、本作を手がけるのはイギリスを拠点とするSplash Damageだ。同スタジオが黎明期に手がけた『Wolfenstein: Enemy Territory』は当時大人気を博したほか、『BRINK』や『Dirty Bomb』といったオンライン対戦FPSを開発。現在はオンラインアクションゲーム『Transformers: Reactivate』を開発中。対戦シューター開発に定評のあるスタジオである。

そして、『Project Astrid』では主要開発者に著名ストリーマーらが名を連ねる。SacrielことChristopher Ball氏、およびshroudことMichael Grzesiek氏だ。本稿執筆時点で、Sacriel氏は71万人以上、shroud氏に至っては1000万人以上のTwitchフォロワーを集める人気ストリーマーである。

また、shroud氏についてはプロチームCloud9にて『Counter-Strike: Global Offensive』の選手として活躍。一時期は引退してストリーマーとしての活動に軸足を移したものの、昨年には別のプロチームSentinelsの『VALORANT』部門にて現役復帰している。そしてSacriel氏はオープンワールドサバイバルゲーム『DayZ』やバトルロイヤルゲーム『PUBG: BATTLEGROUNDS』関連のコンテンツで人気を博し、ゲームプレイ戦術を指南する動画などでも知られる。いずれも、シューターやサバイバルゲームに関する造詣の深い人物といえる。

『Project Astrid』の開発は、上述のストリーマー2人と、クリエイティブ・ディレクターを務めるLance Winter氏によって牽引されるそうだ。Winter氏は、かつて『 Dirty Bomb』のシニア・ゲームデザイナーを務めた人物であり、こちらも対戦シューター開発に覚えのあるスタッフとなる。本作は、そうした開発陣が手がける大規模オープンワールドサバイバルゲームとなるわけだ。

なお、今回の発表のなかでshroud氏は本プロジェクトへの意気込みをコメント。Sacriel氏の知見とSplash Damageのチームの力をあわせれば「過去最高のサバイバルゲームを作れる」との旨を語り、意欲を見せている。また、Sacriel氏も「夢が現実になった」として高いモチベーションを伝えた。本作は現在プリプロダクション段階とのこと。発表動画終盤の記述からは、Unreal Engineでの開発が示唆されている。

『Project Astrid』は現在開発中。対応プラットフォームなどについてもまだ伏せられており、詳細は今後発表予定だ。