Epic Gamesストアにて“誰でもゲームが販売可能“に。基本的にあらゆる開発者と販売者歓迎、ただしマルチゲーはクロスプレイ必須

Epic Gamesは3月9日、同社が運営するPCゲーム販売プラットフォームEpic Gamesストアにて、開発者によるセルフパブリッシング(自主販売)ツールを正式リリースした。

Epic Gamesは3月9日、同社が運営するPCゲーム販売プラットフォームEpic Gamesストアにて、開発者によるセルフパブリッシング(自主販売)ツールを正式リリースした。

Epic Gamesストアは、『フォートナイト』やUnreal Engineの開発元であるEpic Gamesが、2018年12月にローンチしたPCゲーム販売プラットフォームだ。大きな特徴のひとつとしては、販売タイトルにおける同社とメーカーとの収益配分が挙げられる。多くのストアが採用する30:70が相場として定着しているなか、Epic Gamesストアでは12:88の配分が導入されている。


Epic Gamesストアはこれまでは原則的に招待制だった。Epic Gamesが認めるメーカーがゲームを販売できる形式であった。しかし、今回セルフパブリッシングツールが正式に実装されている。開発者・パブリッシャーはEpic Gamesのデベロッパーポータルにサインアップし、ゲームページを作成。ゲームのテストや必要に応じてIARCレーティングの取得などをおこなったのち、Epic Gamesストアの審査を経てリリース可能となるそうだ。なおゲーム1つにつき手数料として100米ドル(現在の為替レートで1万3597円)が必要となる。

セルフパブリッシングツールについては、2021年よりクローズドベータとして、テスト運用されていた。このたび同機能が正式リリースとなり、要件を満たすゲームであればだれでもEpic Gamesストアにてリリース可能となった。すでにSteamやitch.ioやHumble Storeといったプラットフォームはセルフパブリッシングに対応しており、それらに続くかたちとなる。


なおEpic Gamesストアでの主な要件としては、マルチプレイヤーゲームは配信されているすべてのPCプラットフォーム間でのクロスプレイに対応している必要がある。このあたりは長年クロスプレイを浸透させるために尽力してきたEpic Gamesの哲学が反映されているだろう。クロスプレイ機能実装にあたっては、Epic Online Servicesとして無料提供されているSDKのほか、独自・他社製のSDKを用いても構わないそうだ。

またデベロッパーポータルのサポートチケットで申し込めば、ストアページのローカライズサービスが追加費用なしで提供されるとのこと。そのほか、Epic Gamesストアでは悪意のあるコンテンツや差別的コンテンツ、あるいはポルノコンテンツなどが禁止されている。またEpic Gamesは品質と機能が基準を満たしていないと判断したゲームを拒否する権利を留保するそうだ。

また実績については、ほかのPC向けストアで実績が用意されている場合、Epic Gamesストアでも実績を有効にする必要あり。ゲームの購入プラットフォームに関係なく、プレイヤーの体験を統一する狙いがあるとしている。そのほか要件に関する詳細はこちらの公式ガイドラインを確認されたい。

Epic Gamesストアのセルフパブリッシングツールの詳細や申請については、公式サイトニュースを確認されたい。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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