“詩の上を歩く”アクションゲーム『詩が書けなかった日』公開。綴られた言葉を歩み、作者の軌跡を辿る

インディーデベロッパー/ピクセルアーティストのZennyan氏は3月6日、横スクロールアクションゲーム『詩が書けなかった日』を配信開始した。

インディーデベロッパー/ピクセルアーティストのZennyan氏は3月6日、横スクロールアクションゲーム『詩が書けなかった日』を配信開始した。プログラマーのmikyokyuji氏との共同制作作品となっており、PC向け(Itch.io)として無料で公開中、ブラウザ上でプレイ可能だ。


『詩が書けなかった日』は“言葉の上を歩く”横スクロールアクションゲームだ。プレイヤーは開発者自身のの「詩が書けなかった」という体験をもとに綴られるエッセイの上を歩き、出口を目指していく。プレイヤーが移動可能な足場は文字となっており、足場として現れる詩を読みながらプレイできるといった内容だ。登場する文字や文章のなかには、特別な効果をもつものが存在。言葉が持つ意味が、そのままゲーム内の効果として現れているという演出がなされている。例えば“タンタン(淡々)”という文字の上を通るとプレイヤーはトランポリンに乗ったかのような軽いジャンプをしたり、“言葉が積み重なって”という文章が登場した際は文章が積み重なり足場となったりする。

Zennyan氏のツイートによると本作はショート作品で、クリアまで3分ほどのゲームプレイが目安とのこと。また本作は第一弾としてリリースされているため、今後も同様のゲームが制作される予定もあるのだろう。

『詩が書けなかった日』を制作したZennyan氏はピクセルアートなどを手がけるアーティスト。同氏の作品は2018年度のシブヤピクセルアートコンテストにおいて最優秀賞を受賞している。共同制作者であるmikyokyuji氏はプログラミングを担当しており、過去作品には愛らしいスーツケースとのアドベンチャーゲーム『suitcase adventure』や、犬に“かわいい”と声をかけ続けることのできる散歩シミュレーター『you understand kawaii』などがあり、同氏はプログラマーとして参加している。『詩が書けなかった日』はZennyan氏のドット絵と物語、そして心が穏やかになる作品を送り出してきたmikyokyuji氏の腕が光る作品となっている。なお本作のゲームページの「Support This Game」から制作者である二人の活動を支援することも可能となっているようだ。

『詩が書けなかった日』はItch.ioでPC向けに公開中。詩の上を歩み読みながら、穏やかな世界観を体感してみてはどうだろうか。

Mayo Kawano
Mayo Kawano

豪州在住の薬剤師およびにゲーム翻訳者。サバイバルクラフトゲームを主食として、ステルスゲームはデザートとする。

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