Facebook Gaming動画配信の昨年の視聴者数が、半分以下に激減していたとの報告。専用アプリ終了などで逆風吹き荒ぶ

 

Facebook Gamingにおける配信の視聴者数が、2022年には前年比で半分以下に激減していたとの報告が、調査会社よりあがっている。また、配信者の数も大幅に減ったとのこと。​Forbesが報じている。

Facebook Gamingは、Meta(旧Facebook)が展開するゲーム動画配信プラットフォームだ。ちなみに動画配信だけでなく、カジュアルゲームのクラウド配信も用意されてている。同サービスは2018年にFacebookの「ゲーム動画」コンテンツとして開始。Facebook Gamingとして専用アプリがリリースされるなどの展開もあったものの、アプリは2022年10月をもって配信終了されている。


そんなFacebook Gamingについて今回、ストリーミング関係の動向調査会社であるStream Hatchetが調査データを報告。Forbesがその内容を伝えている。そちらによれば、Facebook Gamingにおける2022年の動画視聴者の数が、前年比にして約54%減少したと報告されている。また、ライブ中継動画の視聴者数については56%減少したとのこと。

こうした視聴者数減少の理由についてStream Hatchetは、前述の専用アプリの配信停止が影響していると分析。活動する配信者についても、2021年には217万人だったところ、1年で55万9000人へと激減したという。アプリ配信停止によるサービス自体の先行きへの懸念が、大きく波及したとの見方だろう。


なお、Facebook Gamingはサービス開始後から利用者数の拡大に苦慮している。マイクロソフトの動画配信プラットフォームMixerはサービス終了時に、Facebook Gamingと提携し、視聴者と配信者の移管を推進していた。しかし、配信者側からは懸念の声もあがり、正式な移管先ではないTwitchに視聴者を誘導する者も現れる一幕があった(関連記事)。

そして、TwitchとYouTubeにおいても、視聴者数は減少傾向にあるという。今回の報告ではTwitchは6%、YouTubeは9%の視聴者が、前年から減少したとされている。全体としてゲーム実況などのコンテンツの視聴者数が減っていく傾向があるなか、懸念の多いFacebook Gamingが特段大きな影響を受けたとも考えられるだろう。