開発者の宮澤卓宏氏は3月2日、『紙がない!』を発売した。対応プラットフォームはNintendo Switchで、価格は税込600円。
『紙がない!』はNintendo Switch向けコントローラーJoy-Conを用いて遊ぶゲーム。といってもそのままJoy-Conのボタンで操作するのではなく、トイレットペーパーの筒部分にJoy-Conを入れて転がしながら用いることになる。プレイヤーはゲーム内で、自分の意志で転がることができるというトイレットペーパーを操作。用を足したが紙がないことに気づいた大ピンチの男性を救うべく、トイレの天井から駆け下りていく。まとめると、本作でプレイヤーは、現実のトイレットペーパーにJoy-Conを挿入し、ころがして遊ぶわけである。
トイレの天井から便器までの道中には、なぜかさまざまなワナが存在。回転するカッターや、トゲの床、レーザートラップなど、物騒な防衛設備が所せましと配置されている。さらにはトゲを生やし転げまわるトイレットペーパーと対峙することも。また道中には施錠された床もあるため、そうした危険を潜り抜けてカギを回収する必要もあるだろう。
一方でJoy-Con入りトイレットペーパーの操作では、瞬時の危機回避は難しい。トライアル&エラーで操作に慣れながら遊ぶ必要があるだろう。数々の危険を潜り抜け、身を挺して男性をピンチから救い出すのだ。
本作を手がけるのは開発者の宮澤卓宏氏。同氏はこれまで、一風変わったコントローラーで遊ぶゲームを開発してきた人物だ。メガネ付きコントローラーで遊ぶ『メガネ・メガ~ネ』、剣の刺さった石の台座や聖杯台がコントローラーとなる『伝説の剣』などを制作。独自制作のコントローラーを使用するゲームの展示イベント「make.ctrl.Japan」などに出展してきた。
一方で今回発売された『紙がない!』は、独自コントローラーではなくJoy-Conを利用して遊べるゲーム。トイレットペーパーの筒に入れるというひと手間だけで、コンソール機でも“変なコントローラー”を楽しめるタイトルとなっているわけだ。
なお5月13日および5月14日に開催される「make.ctrl.Japan 5」にも、宮澤氏は『メガネ・メガ~ネ』を出展予定。そのほかにもさまざまな独自コントローラーゲームが展示されるため、興味のある人は足を運んでみるといいだろう。詳しくはイベント公式サイトを確認されたい。
『紙がない!』はNintendo Switch向けに税込600円で発売中だ。
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