『ファイナルファンタジー16』PC版の可能性について吉田Pがコメント。「半年後にPC版は出ません」
スクウェア・エニックスのアクションRPG『ファイナルファンタジー16』(以下、FF16)のプロデューサー吉田直樹氏が、本作のPC版について言及した。本日2月28日にメディアプレビューの情報が解禁され、それに際してのコメントである。
『FF16』は、『ファイナルファンタジー』シリーズのナンバリング最新作として、PS5向けに6月22日発売予定。本作の舞台となるヴァリスゼアと呼ばれる世界では、エーテルを生み出す源マザークリスタルを巡って戦乱が起こり、強大な召喚獣の力を宿すドミナントたちが、戦いへと駆り出されていった。そして主人公であるロザリア公国の第一王子クライヴ・ロズフィールドもまた、ドミナントの弟ジョシュアと共に戦乱の渦に巻き込まれていく。
『FF16』は、PS5独占タイトルとして6月22日に発売予定。ただ、本作の発表時に公開されたトレイラーでは、コンソール版はPS独占としつつ、PC版もリリース予定(ALSO AVAILABLE ON PC)であると記載されていた。また昨年公開されたトレイラーには、2023年12月31日までは、ほかのプラットフォームではリリースされないと記載。こうした情報から、PS5版の発売から半年後にはPC版がリリースされるのではとの噂が駆け巡ることとなった。
ただ、これまでに吉田氏はその噂を否定(関連記事)。今回、あらためて本作のPC版について説明した(PlayStation.Blog)。同氏はまず、『FF16』が半年間のPS5向け時限独占になっていることは事実であるとしつつ、それとPC版が半年後に出ることとはまったく違う話であるとし、「半年後にPC版は出ません」と明言した。
吉田氏によると、本作では最高のゲーム体験を届けるために、PS5というプラットフォームに時間とコストをかけて最適化してきたとし、PS5版が出てからPC版の最適化を始めたとしても、半年では最適化しきれないとのこと。時限独占が明けたからといって、すぐに他機種にリリースすることは作業時間的に不可能なことだそうだ。同氏は、「もしも半年後にPC版が出たら、僕は会社を辞めてもいいです(笑)」とまで述べている。
一方で吉田氏は、「もちろん1本でも多く、皆さんに遊んでいただくために、PC版はいずれ出したいです」「いずれ発売したいですし、出すとは思いますが、今は時期を言える段階ではありません」ともコメント。PC版リリースの可能性は排除せず、むしろ可能性があることを示唆した。ただ同氏としては、「どうせ半年後にPC版が出るからPS5版は買わない」とは言わず、まずはPS5版を楽しんでほしいという気持ちだそうだ。
『ファイナルファンタジー16』は、PS5向けに6月22日発売予定だ。