病み地獄FPS『HAZAMA_QUEEN』Steamストアページ公開。キュートでクレイジーな、“地雷系ガール”の戦い
国内の個人サークルcrush-vAdin(クラッシュヴァーディン)は2月28日、『HAZAMA_QUEEN』のSteamストアページを公開した。プレスリリースによると、通常価格は税込500円。4月末から5月中にかけてのリリースが予定されている。
『HAZAMA_QUEEN』は、地雷系ガールの主人公が病みの力で悪魔を倒す、クラシックなハイスピードFPSである。本作の舞台は、世界が病み過ぎた202X年。本作の主人公は、20歳の地雷系ガールであるメアリーだ。
本作では人類が病み過ぎた結果、神が人類を見放し、病みのチカラを利用する悪魔たちが現世へ侵攻。地上は悪魔に蹂躙され、人類は絶望的な状況に追い込まれてしまう。そこへ主人公のメアリーが登場する。病みを扱い、歴史の影で悪魔と戦い続けてきた戦士「病み人」の36代目であるメアリーは、地上にやってきた悪魔たちをせん滅。その後メアリーは、「地獄の魔王を倒せたら人類を救ってもいい」という神の言葉に従い、地獄へと突撃することとなる。地雷系ガールの、病みから世界を救う戦いが描かれる。
メアリーは地獄の最奥を目指し、悪魔たちと戦いを繰り広げていく。地獄はジメジメしている上、“病みぢから(体力)”を常に消費していないと、人の形を保てない。具体的には、病みのチカラが尽きるとメアリーは倒れ、ゲームオーバーになってしまう。そこでメアリーは、道中に蔓延る悪魔たちを倒し、彼らのもっていた病みを吸収。左手に携えた武器と、強力な一撃を放つ「病みの右手」で戦闘を展開しながら、地獄の奥へと進んでいくのだ。
本作はステージ制となっており、各ステージのクリア時にはアップグレードが可能。ランダムに提示されるカード3枚の中から1枚を選ぶことで、メアリーを強化できる。カードの種類としては武器やメアリー自身の強化、ダッシュ時の無敵付与などが用意されている。武器としては基本のハンドガン、複数の弾を発射するレバーアクションライフル、小回りの利く病みナイフ、力ですべてを解決する病みナックル、範囲攻撃の病みバズーカなどが存在。変わり種武器としては、悪魔サークラのユイの頭を武器とする「サークルクラッシャーの頭」、病み人の武器であったという病みの杖「ブラサバドールの杖」も存在する。フレーバーテキストから感じられる、病み過ぎた世界も特徴だろう。
また本作では、メアリーの行く地獄がドット絵とレトロな3Dグラフィックで表現されている。ボスのいるステージではストーリーも進行し、ローグライトな仕組みを取り入れた地獄での戦いが描かれていく。なお記事執筆にあたって筆者はアルファ版をプレイしたが、個人的にはステージ中画面右側に表示されるテキストなど、銃撃戦の合間に展開される病みの世界が印象的だった。難易度も、見習い地雷系ガール向けの「イージィ↑↑」から、最高難易度の「レッドホットランページ!」まで3段階用意されており、自分にあった難易度で遊べそうだ。
本作を開発しているのは、国内の個人ゲーム開発者Bhaskara(ばーすから)氏だ。crush-vAdinは、同氏による個人サークルとなる。過去作としては、敵を喰らいながら進む2DアクションSTG『CYNOROID FORSAKEN』やフリーゲームなどをリリースしてきた。本作『HAZAMA_QUEEN』においては、「むかしFPSを作りたい!」というシリーズ名で、進捗が動画として公開されている。2月26日公開の「[part 15]むかしFPSを作りたい![VOICEROID解説] 」によれば、現在は30枚のカードと全ステージの作成が完了した状態。これから翻訳や微調整、オプションの実装などを進めていくという。またプレスリリースによると形式は不明であるものの、βテストも実施予定とされている。
『HAZAMA_QUEEN』はPC(Steam)向けに、通常価格税込500円で4月末から5月中にかけてリリース予定だ。