デベロッパーのDr. Kucho! GamesとパブリッシャーのAstrolabe Gamesは2月27日、レトロ風アクションゲーム『Moons of Darsalon』をPC(Steam)向けに正式発表した。 4月20日リリース予定で、正式版は日本語にも対応予定とのこと。現在Steamでデモ版が配信中だ。
『Moons of Darsalon』は惑星Darsalonの危険な衛星で要救助者を探すステージクリア型のアクションゲームだ。ステージに散らばる要救助者達を探し、ゴールである基地まで誘導する。要救助者が死んでしまわないよう慎重に道を作り、基地まで所定の人数以上誘導できればステージクリアとなる。
プレイヤーはステージにあるアイテムを獲得して装備できるが、要救助者はそうではない。プレイヤーなら装備なしで登れる段差も足場を用意しないと登ってくれないし、真っ暗な洞窟などでは足がすくんで動けなくなってしまう。要救助者には前進、後退、待機、プレイヤーに追従といった指示を出せるので、うまく誘導してあげよう。往年の名作『レミングス』を思い出させるゲームシステムだ。
各ステージでは、断崖絶壁や毒性のある液体・気体、武器を持った宇宙人などがプレイヤーや要救助者に襲い掛かる。これらをジェットパックやレーザー銃などを活用して乗り越えていくのだ。ステージが進むと柔らかい地面を掘削したり、浮島に橋を架けたり、乗り物を活用して要救助者を運んだりと、ギミックの種類が増えていく。手ごたえのあるアクションと謎解きを楽しめることだろう。
本作は小ネタも豊富。一部のステージの開始時やダメージを受けた際などに主人公がセリフを喋る・メタ的な発言があるなどウィットに富んでいる。要救助者同士も状況により話すこともあり、たまには攻略の手を休めて彼らの声に耳を傾けるのも面白いだろう。
本作を手がけるDr.Kucho! Games は、スペイン出身のDJ/音楽プロデューサーであるDr.Kucho!氏が設立したスタジオ。同氏はUKオフィシャルチャート4位、BPI英国レコード産業連盟でゴールドシングルブリットを受賞したヒット曲「Can’t Stop Playing」などを手がけている 。
『Moons of Darsalon』はレトロなドット絵で描かれており、色彩豊かで見た目にも楽しい。この独特な世界と、Dr.Kucho!氏のEDM調BGMはマッチしている。本作の楽曲は、1982年発売のコンピュータ「コモドール64」などに搭載された音源チップ、「MOS 6581」をベースとして奏でられているという。 こだわりの80年代のゲーム音楽のような雰囲気と、 レトロ調ながらどこか現代的な描画が融合して、味わい深い世界観になっている 。
『Moons of Darsalon』は4月20日、PC(Steam)向けにリリース予定。現在Steamではデモ版も配信中だ。