『原神』Twitterでのリーク者の情報開示命令が米地裁からTwitter社に下ったとの報道。著名ユーザー3人狙い撃ち
『原神』における事前情報リーク取り締まりについて、また新たな動きがあったという。本作開発・運営元であるmiHoYoがTwitterに対して、リーク者の情報開示を請求。米国の地方裁判所を通じて、Twitterに対して情報開示を命じる召喚状が発行されたとのこと。Axiosが伝えている。
『原神』は中国を拠点とするmiHoYoが開発・運営するオープンワールドARPG。同作は現在、miHoYoの子会社であるCOGNOSPHEREのブランド「HoYoverse」より展開されている。本作は世界的に高い人気を誇る。ゆえに、本作の本来秘密である事前情報を漏洩するリーク行為もあとを絶たない。
miHoYo側もリーク行為に対しての厳粛さを強めており、リーク者に対しての損害賠償請求などの法的措置にも乗り出している(関連記事) 。そうした動きを受けて一部リーク者たちの間には活動自粛などの傾向が見られた一方で、DiscordやTwitterなどを通じて、いまだリーク行為が続いているとの報告もある。先月には、miHoYoが米国カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所を通じて、Discordに向けて「DMCA召喚状(DMCA Subpoena)」を請求。リーク者4名についての情報開示請求を実施したとの報道があった(関連記事)。
そして今回、海外メディアAxiosが伝えたところによれば、miHoYoはTwitterに対しても、同プラットフォームを利用するリーク者の情報開示を請求する手続きを実行。上述の地方裁判所を通じて、召喚状がTwitterに向けて発行されたとしている。対象となったのは、「Mero」とのハンドル名を利用するリーク者など3名とのこと。いずれも数千~数万のフォロワーを集めるアカウントであるものの、本作リークと思しき情報が含まれるため、本稿ではアカウント名などは割愛する。
なお、Axiosは本件についてmiHoYoとリーク者双方にコメントを求めている。miHoYoのFish Ling氏は同誌に「(リークは)開発チーム全体が直面している問題である」とした。一方、前述の「Mero」とのハンドルをもちいるリーク者は、「むしろmiHoYo側が過剰反応している」と悪びれる様子なく語ったという。なお、同ユーザーはTwitterアカウント上で、「法的トラブルは起きておらず、miHoYoができるのはこのアカウントを削除させる事くらいだ」と語り、別のプラットフォームでのリーク行為継続を示唆している。
今回のリーク者の主張とは裏腹に、miHoYoは前述のとおり実際に損害賠償を求める訴訟をリーク者に向けて起こしている。リーク者への追撃の手を緩めない同社が、今後彼らを野放しすることはないだろう。
『原神』は、PC/PlayStation 4/Play Station 5/iOS/Android向けに配信中。最新アップデートVer.3.5「風花の吐息」は、3月1日に配信予定だ。