DICEは2月23日、『バトルフィールド(Battlefield)』シリーズ新作のシングルプレイのキャンペーンモード開発に向けて、チームを拡張したことを発表した。DICEは、開発を手がける傘下新設スタジオRidgeline Gamesを支援するかたちになるという。海外メディアGamesIndustry.bizなどが伝えている。
『バトルフィールド』シリーズはマルチプレイFPSだ。2002年に発売された『バトルフィールド1942』がシリーズ初作となる。実際の戦争または近未来などの架空の戦争をテーマに、大規模戦を楽しめる点がシリーズの特徴だ。主なシリーズ作品の開発を手がけるのはDICE(Digital Illusions Creative Entertainment)。2006年からEA傘下のスタジオとなった。
GamesIndustry.bizによると、開発元はシリーズ新作のシングルプレイのキャンペーンモードにも注力しているという。シングルプレイモードを手がけるのは以前の発表どおりRidgeline Games(関連記事)。かつてBungieで『Halo』シリーズを手がけたMarcus Lehto氏が率いる新スタジオだ。このたびの発表ではDICEもチームを拡張し、同スタジオの開発を支援することが伝えられている。
さらに新作のマルチプレイヤーモードもDICEが開発を担当。そしてロサンゼルスに拠点を置くRipple Effectも新作の開発に携わり、『バトルフィールド』にまったく新たな体験をもたらすという。シリーズ新作はEA傘下の3つのスタジオが共同で開発を手がけているわけだ。
今回の発表に際し、DICEのバイス・プレジデント兼ゼネラルマネージャーのRebecka Coutaz氏がコメントを寄せている。同氏はDICE内でキャンペーンモードの開発チームを拡張し、Ridgeline Gamesの開発支援をおこなう点に言及。積極的な施策により、Ridgeline Gamesが必要とする開発リソースを早期に提供することが可能になるとしている。
またLehto氏も発表に際して、コメントを寄せた。同氏は、新作のキャンペーンモードは、『バトルフィールド』シリーズのクラシックな持ち味に忠実でありながらも、新たな方法でプレイヤーを魅了するモードになるとの意気込みを述べている。
シリーズではお馴染みの要素でもあったキャンペーンモード。『バトルフィールド1』や『バトルフィールド:バッドカンパニー』シリーズなどのキャンペーンモードはユーザーからの評価も高い。一方でシリーズ最新作である『バトルフィールド 2042』ではキャンペーンモードが存在せず、残念がるファンの声もあった。新作ではRidgeline Gamesの開発をDICE内のチームが支援するとのことで、力の入ったキャンペーンモードの登場が期待される。
なお『バトルフィールド 2042』PS4版/PS5版は3月のフリープレイとして、PS Plus加入者向けに提供予定(関連記事)。マルチプレイモードのみのタイトルとなるものの、新作を待つあいだこちらを遊んでおくのもいいだろう。