少女と魔物のRPG『メグとばけもの』3月2日発売へ。泣きそうな少女と、泣かせない無敵のばけものの旅路


国内のデベロッパーOdencatは2月22日、『メグとばけもの』を3月2日に発売すると発表した。対応プラットフォームはXbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch/PC(Steam)。通常価格は税込1650円。各ストアでは、10%セールでの予約販売も開始されている。

『メグとばけもの』は、無敵の魔物が少女を守って戦う、コマンドバトルRPGだ。本作の舞台は、魔界や魔物が存在する世界。メインキャラクターのロイは、魔界に住むらんぼうものの魔物だ。ある日、ロイが相棒のゴランと行動を共にしていたところ、魔界に迷い込んだ少女メグと遭遇。メグは一見普通の少女であるが、「泣くと世界が滅びる」という特殊能力を持っていた。ロイは彼女の能力を知り、世界が滅びないよう面倒をみることにする。一緒に星を眺めたり、迷子になったメグを探したりなど、ロイは彼女と過ごすうちに次第に心を通わせていく。そして、ロイはメグを母の元へ送り届けようと出発。人間の世界へ向かう、化け物と少女の旅が描かれていく。


ロイとメグは、旅の途中に多くの魔物と出会う。話の通じない敵対的魔物と出会った際には、戦闘が発生。コマンドバトルRPGの形式で、戦いが繰り広げられる。魔界のらんぼうものであったロイは、強靭な肉体を誇っている。HPは9万9999にも及び、敵の攻撃はほとんど通らない。ロイが単独で戦うのなら、敵はいないのではないだろうか。しかし、現在のロイには守るべきものがある。怪物の肉体は傷を負わずとも、幼い少女の心は繊細で傷つきやすい。具体的には、メグのメンタルが削れて泣いてしまうと、ゲームオーバーになってしまう。そのため、ロイは戦闘中おもちゃを使ったりなど、彼女をあやしつつ戦闘を展開。少女を守りながら戦う、怪物の姿が描かれるのだ。また本作には、ロイの相棒ゴラン、魔界評議会のメンバー、魔界に住む人間など、個性的な魔界の住人たちも登場。ドット絵で表現されたグラフィックと共に、ロイとメグの旅に彩りを加えてくれる。


本作を開発しているのは、国内のスタジオOdencatだ。過去作としては、『くまのレストラン』および『フィッシング・パラダイス』を手がけてきた。本作『メグとばけもの』は、Odencatにとって初のコンソール/PC向け作品となるが、安心感やコンパクトさは失っていないという。また本作では、カプコンに所属していた作曲家の裏谷玲央氏が楽曲を担当。メインテーマの作詞・歌唱を、『To The Moon』『Delta Rune』などに関わってきた鴫原ローラ氏が担当している。クリエイターたちの楽曲と共に描かれる、魔物と少女の物語に期待したい。

『メグとばけもの』は、Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch/PC(Steam)向けに、3月2日発売予定。通常価格は税込1650円となっている。