日本一ソフトウェアは2月22日、『シカトリス』を6月29日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPlayStation 4/PlayStation 5/Nintendo Switch。通常価格は税込7678円。正式発表にあわせて、公式サイトなども公開されている。2月20日には、「異能×学園RPG」プロジェクトの始動が発表されていたが、日本一ソフトウェアによる『シカトリス』のプロモーションだったわけだ。
『シカトリス』は、生徒たちを導き異能事件に立ち向かう、異能学園RPGである。本作の舞台は、異能と呼ばれる超常の力が存在する世界だ。人類が異能に目覚め始めてから約1世紀後、社会では異能使いによる事件が多発していた。異能の力を使って活躍する者もいたが、制御できず暴走するケースや、異能の力を悪用する者もいたからだ。事態を受け、異能使いで構成された警察機関「AUT(対異常異能班)」が設立される。さらに、異能をもつ子供の保護と育成を名目に特殊学級「RAUT(予備対異常異能班)」の運用も開始。有事の際には、生徒たちも異能事件の解決に動員されるようになっていた。
本作の主人公は、ある事件をきっかけに異能を失った、元AUT隊員だ。2023年、主人公はRAUT三〇二分隊に教師として赴任。主人公は、心の傷を抱えた7人の生徒たちと共に、事件に立ち向かうこととなる。
主人公は、教師として授業をおこない、7人の生徒たちを育てる。本作では、プレイヤーが毎週の授業スケジュールを選択する。授業によって、生徒たちの体力や判断力などの基礎力が上昇し、スキルを習得。戦闘イベントに向けて、生徒たちを成長させていく。具体的な授業内容としては、破識技巧科/虚識無属性/治癒破識科などが存在している。授業では生徒ごとに得意/苦手科目があり、基礎力の伸びやすさも異なる。平日は授業をおこなう一方、週末には生徒との外出も可能であり、外出でも生徒の基礎力が上昇するそうだ。本作には戦闘でのレベルアップが存在するものの、スキルは基礎力の上昇で習得する。戦闘に向けて授業でスキルを揃えていくのだろう。
スケジュールを進めていくと、日数の経過によって定期試験といった学校生活らしいイベントや、事件の解決にあたる戦闘イベントなどが発生する。本作の戦闘では、負の感情から生まれた異形や異能使いと、ターン制のコマンドバトルを繰り広げる。主人公は能力を失っているため戦闘に参加せず、生徒たちの行動を指示。戦闘中は、生徒たちが毎ターン行動を提案してくれるので、提案の中から1ターンに1つだけ行動を選び、戦闘を進めていく。
また戦闘の前には、授業で習得したスキルを生徒たちへ装備する。スキルは約300種類ほど。大きく分けてパッシブスキルとアクティブスキルがあり、組み合わせ次第で効果を発揮するスキルも存在する。装備数に上限があるため、取捨選択が求められるようだ。戦闘関連では、生徒の基礎能力次第で戦闘前に敵の弱点などを見破れる場合があるほか、戦闘イベントは連戦になるためHP/SPの管理も重要になる。
本作では、異能使いたちが自身の心の傷と向き合う。しかし、彼らが過去を乗り越えられなければ、異能に呑まれて、バッドエンドを迎えてしまう。主人公は、悲劇的な最期を回避するため、生徒たちの問題を理解し、危険な任務を成功させることになるようだ。そのほか要素としては、2週目以降に向けた周回ボーナスも用意されている。ボーナスは、バッドエンドや特性の条件を達成すると獲得でき、自由な育成が可能になっていくそうだ。
またプレスリリースでは、本作の開発陣が一部明かされている。『クリミナルガールズ2』でディレクターを務めていた辰己拓馬氏が、本作の開発責任者を担当。キャラクターデザインを最上大河氏、モンスターデザインを日比野翔氏が手がけている。
『シカトリス』は、PlayStation 4/PlayStation 5/Nintendo Switch向けに6月29日発売予定だ。通常価格は税込7678円。Nippon1.jpショップでは、サウンドトラックCDとブックレットが付属する限定版が税込1万1968円、ゲームソフトなしのサウンドトラック&ブックレットが税込5940円で販売される。