怪異探索サバイバルホラー『人形限界』Steamストアページ公開、3月6日配信へ。死角から人形が迫りくる怪異エリアの最深層を目指す

国内の個人デベロッパー727NotHoundは2月16日、探索型サバイバルホラー『人形限界』のSteamストアページを公開した。公式Twitterアカウントによれば、3月6日に配信開始予定。

国内の個人デベロッパー727NotHoundは2月16日、『人形限界』のSteamストアページを公開した。公式Twitterアカウントによれば、3月6日に配信開始予定。価格は500円になるそうだ。

『人形限界』は、人形と対峙しながら怪異の最深部を目指す、探索型の短編サバイバルホラーゲームだ。本作の舞台となる世界には、「人形限界」と呼ばれる怪異が存在していた。誰かが人形限界の区域へ足を踏み入れると、人形たちが現れ、侵入者は深層へと連れて行かれてしまう。さらに最深部には、「血垂れ頭領」なる存在が待ち受けており、侵入者の魂を奪うのだという。本作では、何らかの組織が人形限界を輸送路として利用するべく、試験を開始しようとしていた。試験の参加者である主人公は、試験怪異エリアJefferson3「人形限界」内へ侵入。最深層に待つ血垂れ頭領を無力化し、人形限界の向こう側へ辿り着くことが目的となる。不気味な人形やルールに支配された空間での戦いが展開されていく。

主人公は最深層「デプス399」を目指して、人形限界の内部を進む。人形限界には、魂の宿った人形を含めて、たくさんの人形が設置されている。魂の宿った人形たちは、誰かに見られていない間ひとりでに動き、侵入者へ接近。人形が侵入者を捕まえると、深層へと一気に連れて行く。深層へ連れて行ってくれる人形たちは、最深層を目指す主人公にとって都合のいい存在に思えるかもしれない。しかし人形限界を通過するには、まずデプス399に鎮座する血垂れ頭領に弾丸を撃ち込み、無力化する必要がある。主人公の装備や弾薬が不十分な状態では、最深層へ到達しても実験が失敗に終わってしまうわけだ。


そこで主人公は、人形たちの接近を回避しながら、人形限界内でアイテムを集めていく。人形に対する手段としては、主人公は魂の銃を所持している。魂のこもった人形へ弾丸を撃ち込むと、彼らを撃退可能。弾丸には限りがあり、人形が倒せたのかどうかの判別が難しいため、状況を見極めながら探索を進めることになるという。また人形限界内では、壁を見つめていると「だるまさんが転んだ」が流れ、人形たちが一斉に動き出す。壁は人形たちを動かす手段としても使えるそうで、攻略においては自分の視線も重要になるのだろう。そのほか本作では、「葬換弾」を魂の入っていない人形に撃ち込むと、主人公が人形の体を獲得可能。高位の人形の体を得ると、人形の引きずり込みに対する耐性が得られるそうだ。


本作を開発しているのは、国内の個人ゲーム開発者座間氏だ。727NotHoundは、同氏による名義である。過去作としては、デッキ構築型3D探索サイコホラー『Photogenic Minds : Identity』や、複数人を操作する探索ホラー『国際指定怪異123号 廃村』など、ひと捻り加えたルールのホラーゲームをリリースしてきた。2022年9月にリリースされた『Photogenic Minds : Identity』では、記事執筆時点でSteamのユーザーレビュー58件中93%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得。ループホラーとデッキ構築、論理パズルを組み合わせた、ルールの中で恐怖に対峙する独自の体験が展開されていた。

本作『人形限界』においては、初期の『バイオハザード』シリーズのゲームプレイを再解釈することが、テーマのひとつとされている。恐怖とリソースに向き合う、新たなサバイバルホラーに期待したい。

『人形限界』は、PC(Steam)向けに3月6日配信開始予定だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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