中世オープンワールドRPG『キングダムカム・デリバランス』Steam版が公式日本語対応、吹き替えも。リアルさにこだわった、中世チェコの冒険
パブリッシャーのPLAIONは2月13日、『キングダムカム・デリバランス(Kingdom Come: Deliverance)』Steam版の日本語対応を発表した。本日22時に、日本語吹き替え音声や字幕が追加。Steamでも、公式の日本語訳でプレイ可能になったとのこと。
『キングダムカム・デリバランス』は、チェコのスタジオWarhorse Studiosが手がけた、史実ベースのオープンワールドRPGである。本作の舞台は、15世紀のボヘミア王国だ。現在チェコと呼ばれるこの地域は、豊かな資源や文化を背景に、神聖ローマ帝国の中枢として栄えてきた。しかしボヘミア王国の黄金時代は、皇帝チャールズ4世の死をきっかけに終焉。チャールズ4世の後を継いだボヘミア国王ヴェンツェスラウスと、ハンガリー王ジギスムントの政争により、ボヘミア王国は混乱に陥ってしまう。
本作の主人公ヘンリーは、家族や友人と平穏に暮らす、鍛冶屋の1人息子だった。ある日、村を燃やされてすべてを失ったヘンリーは、復讐の旅へ出発。歴史上の人物も登場し、史実をベースとした中世ヨーロッパの世界が描かれる。
ヘンリーは広大な南ボヘミアの地で、戦いや住人との交流を重ねていく。戦闘では、6方向から斬撃を繰り出せるシステムで、敵の一撃を防ぎつつ攻撃を展開。剣以外に斧や槍、弓なども使用して困難な戦いに身を投じる。戦闘中は体力が回復できないほか、睡眠不足や空腹によってステータスが低下する点も特徴だろう。
また本作では、膨大なメインクエストやサブクエストが用意されている。時間の経過によってクエストの関係者が死亡するなど、緊急性の高い時間制限のあるクエストも存在。行動や攻略順などで展開が変化する仕組みも採用されている。好感度や評判に応じて態度を変化させる住人たちもあわせて、プレイヤーの行動で変化する世界が待ち受けているわけだ。
本作は、2018年2月にリリースされた作品だ。Steamのユーザーレビューでは、記事執筆時点で7万7370件中82%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得。中世ヨーロッパの表現などが評価されているようだ。本作は国内向けに2019年に、DMM GAMESよりPC(DMM GAMES)/PlayStation 4向けの日本語版が発売されていた。Steam版については、2018年2月のリリースより日本語未対応のままだったが、今回のアップデートによりSteam版も公式な日本語訳でプレイ可能になるわけだ。
『キングダムカム・デリバランス』PC(Steam)版は、通常価格税込3090円で配信中だ。また国内向けにはPlayStation 4/PC(DMM GAMES)版も配信されている。