『404 GAME RE:SET -エラーゲームリセット-』スマホ向けに発表、2023年春配信へ。ヨコオタロウ氏が描く、セガが成功後暴走した世界
セガは2月10日、『404 GAME RE:SET -エラーゲームリセット-』を発表した。対応プラットフォームはiOS/Android。2023年春のリリースが予定されている。ヨコオタロウ氏が、セガが上手くいって暴走してしまった世界を描くという。セガは、先日から「セガ国広報省」という奇妙なアカウントを運営しているが、同アカウントも本作の世界観に沿ったものだったわけだ。
『404 GAME RE:SET -エラーゲームリセット-』は、「セガ」によって歪められた世界を正す、スマートフォン向けRPGだ。本作の舞台は、セガがインフラからエンタメまで、あらゆる分野の頂点に君臨した世界。プレイヤーの分身たる主人公は、そんな世界に暮らす人物だ。ある日、主人公は謎の存在Xに遭遇し、世界が正しい姿ではないと告げられる。セガによって世界が歪んでいると知ったプレイヤーは、本来の世界を取り戻すべく、セガとの戦いを繰り広げていく。
キャラクターとしては、『アウトラン』『アフターバーナー』『バーチャコップ』『バーチャファイター』などを含めた、セガや他社の名作ゲームが「キャスト」と呼ばれる美少女化した姿で登場。彼女たちは自我を与えられたゲームであり、現実改変能力を有している。セガは、キャストを洗脳して利用することで、世界を都合よく書き換えていたのだという。プレイヤーはキャストたちとも関わり、ゲームが世界を狂わせた世界の物語が展開されるのだろう。また本作はセガが開発を担当。ヨコオタロウ氏がクリエイティブディレクター、イラストレーターのゆーげん氏がキャラクターデザインを務めている。
ゲームの詳細については不明ながら、タイトル発表映像内でヨコオタロウ氏が本作について語っている。ヨコオタロウ氏は、セガが“セガ自身をよく描いたゲーム”は見たくないだろうと考えたという。そこで、仮にセガがうまくいって暴走したらこうなるんじゃないか、という妄想の下に世界を構築。まず使用許可を得たキャラクターをもとに、セガがひどい会社になったらどういう状況になるだろうかを軸とし、ファンタジーになりすぎず身近なテーマを目指して、シナリオが考えられていったようだ。シナリオとしては、大きくメインシナリオとキャラクターシナリオが存在。シナリオは雰囲気で読めるような内容になっているという。
また本作は、あまり保守的ではない内容になっており、「尖っててお金が儲からないタイプのゲームをセガが作ったぞ」と言われるようなタイトルになると嬉しいそうだ。動画内では、イラストレーターのゆーげん氏へのインタビューなども紹介されている。
『404 GAME RE:SET -エラーゲームリセット-』は、iOS/Android向けに2023年春リリース予定。基本プレイ料金は無料で、各ストアで事前登録が開始されている。また、作中でセガに反旗を翻す組織「レジスタンス」の運営アカウントも公開されている。
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