Blizzard Entertainmentは2月7日、『オーバーウォッチ2』のシーズン3トレイラーを公開した。2月8日より開催されるシーズン3では、日本神話をテーマとしたキリコ用ミシック・スキンを含むバトルパスのほか、新コントロール・マップの「Antarctic Peninsula」が追加。『オーバーウォッチ2』において初のコラボイベントとなる「ワンパンマン」イベントや、初の試みとなる恋愛シミュレーションイベント「ラバーズウォッチ」や「アルティメット・バレンタイン」などの期間限定モードの詳細もお披露目されている。
2月8日より開催される『オーバーウォッチ』シーズン3では新コントロール・マップの「Antarctic Peninsula」が追加される。本マップは過去にメイの短編アニメーション「Rise and Shine」に登場した南極半島のステーションを舞台としているとのこと。砕氷船や地下掘削エリアなど独特なランドマークが存在し、エリアを高台から見下ろすことが出来る有利ポジションが存在するようだ。高台から見下ろせるという点に関して言えば、既存のBusanの「Meka Base」やOasisの「City Center」などに類似する特徴となるかもしれない。本マップにおいて、どのようなメタが展開されていくのか注目したい。
またシーズン3では、日本神話をテーマとしたキリコ用ミシック・スキン「アマテラス」を含むバトルパスが追加される。また公式ブログによると、シーズン3では無料バトルパスの報酬が10ティア分増加。ヒーロー・ギャラリーで装飾アイテムと交換可能なクレジット獲得量が、1500へ引き上げられるそうだ。プレミアム・バトルパスでは追加でさらに500クレジットが獲得可能とのこと。そしてヒーロー・ギャラリーでは前作のエピックおよびレジェンダリーのイベント限定スキンのほとんどが再登場。レジェンダリー・スキンの価格も1900クレジットから1500クレジットに引き下げられるという。新シーズンでは、無料バトルパスでも好みのスキンを手に入れやすくなりそうだ。
『オーバーウォッチ2』シーズン3のトレイラーでは、さらに3つのイベントがお披露目された。まず2月14日から28日まで開催されるイベント「ラバーズウォッチ」は、初の試みとなる恋愛シミュレーションゲームだ。期間限定でアクセスできるウェブサイト(本稿執筆時点では非公開)で、“二次創作”のテキスト主体のゲームをプレイすることが可能となるようだ。プレイヤーはゲンジかマーシーを選択。恋のキューピットであるハンゾー(のような人物)に導かれ、二人の仲を深めていく内容となっているそうだ。クリアまでは約30分が想定されているとのこと。クリア時にはテーマに沿ったハイライト・イントロを入手できるそうだ。また、2月15日から2月28日までは、ハンゾーをピックアップした4対4の期間限定モードが追加。さらにサポートロールをテーマとしたチャレンジが複数追加され、エピック・スキンなどの報酬を獲得できるとのことだ。
また初の大規模コラボイベントとなる「ワンパンマン」コラボもお披露目された。日本時間3月8日から開催される本イベントでは、漫画・アニメ「ワンパンマン」とのコラボが実施されるとのこと。ドゥームフィスト専用スキンの「サイタマ」が今回お披露目されたほか、同作をテーマにしたアイテムがコラボ開始までに順次紹介されていくそうだ。うちひとつはイベント限定チャレンジで入手できるレジェンダリー・スキンになるとのこと。今後の発表に期待しておこう。
そのほか、3月22日から4月4日までは「ぱちまーち」イベントも再度開催されるとのこと。新しい期間限定モードなどが追加され、ロードホッグの愛らしいエピック・スキン「パチマリ」がイベント限定チャレンジ報酬として復刻するという。
また公式ブログでは今後の変更点やシーズン4以降の調整予定についても、一部発表された。バランス調整や、マッチメイキングやライバル・マッチの仕様変更、ワークショップツールの復刻や配信者保護機能の導入などが明かされている。
まずシーズン3ではロールキュー以外のゲームモードにおけるタンクのライフが軒並み低下するようだ。これは同チームに複数のタンクがいる場合のヒーローバランスを調整するための変更となっているという。また、ヒーロー交替時に保持されるアルティメット・チャージの最大値が30%から25%に減少するとのこと。ヒーローを交替する際のペナルティが少し重くなった形だ。ヒーロー別の調整としてはマーシーとラマットラが弱体化。ラマットラに関しては、アルティメットが敵にダメージを与えている間、効果時間タイマーは停止するのではなく、ゆっくりと減少するように変更されるそうだ。
【UPDATE 2022/2/7 8:31】
タンクのライフ低下に関する記述を修正
マッチメイキングにおいては各ロールでの実力差が大きく広がりすぎないような、さらなる改善が実施されるとのこと。またライバル・プレイにおいては一部の仕様が変更される。まずライバル・プレイのランク反映が従来の“7勝およびに20敗ごとに更新”から“5勝およびに15敗ごとに更新”へと調整。また、ライバル・プレイのアップデート進捗状況がつねに確認できるようなUI調整がなされるようだ。これにより、プレイヤーはより頻繁に自身のランクや実力の変動を実感できるようになるとされる。またトップ500のプレイヤーに対しては、ライバル・プレイの更新はマッチごとにおこなわれ、つねに順位変動が確認できるような仕様へと変更されるようだ。
さらにシーズン4以降に予定されている変更点についても一部発表された。発表によると、シーズン4以降は(シーズン初めの)ランクリセットや低下などが廃止される予定とのこと。以前発表されていたマッププール制の廃止とあわせて、プレイヤーが適正なレート帯や好きなマップでプレイできるようになる変更となりそうだ。
さらに公式ブログでは、カスタムゲームなどが制作可能なワークショップツールの復活や配信者のプライバシーを守る保護機能の導入も発表されている。ワークショップツールはユーザーが、『オーバーウォッチ2』のコンテンツを使って、好きなゲームモードを制作することのできるツールだ。制作されたカスタムゲームは他者と共有することが可能。復活後も新たに独創的なゲームモードが生み出されていくことが期待できそうだ。なおワークショップツールの復活にあわせて、不適切なタイトルやコンテンツを含むカスタムゲームを自動的に削除することができる、新たなモデレーション技術が導入されることも発表されている。
そのほか、新シーズンでは配信者保護機能も導入予定。プレイヤーは自身のバトルタグやマッチに参加している全員のバトルタグ、チャット、リプレイコード、待機時間を非表示にすることも可能となるとのこと。また設定では、UIカラーの設定やマウスカーソルのサイズ変更機能が導入され、アクセシビリティの向上がほどこされるそうだ。
『オーバーウォッチ2』シーズン3は日本時間2月8日から開催予定。ライバル・プレイの仕様変更や、新イベントも盛りだくさんとなる新シーズン到来に期待しておこう。