『ダークソウル』シリーズなど“ソウルボーンに関するムダ知識”が集まる。「ダンジョン罠にハイネケンのロゴ混入」など

現在Twitter上で、『ダークソウル』シリーズをはじめとする、いわゆるソウルボーン作品の“ムダ知識”が多数投稿されている。フロム・ソフトウェア作品にまつわるちょっとした情報が多数集まっているのだ。

現在Twitter上で、『ダークソウル』シリーズをはじめとする、フロム・ソフトウェアによるいわゆるソウルボーン作品の“ムダ知識”が多数投稿されている。とあるユーザー投稿を発端として、些細で見落とされがちな意外なゲームシステムやトリビア的知識など、同スタジオ作品にまつわるちょっとした情報が寄せられているのだ。なかには面白かったり実用性のある情報も寄せられているものの、本稿ではひとまずムダ情報としておこう。 なお、本稿には『エルデンリング』『Bloodborne』など同スタジオ作品のネタバレが含まれるため、留意してほしい。

『エルデンリング』


一連のムダ知識が寄せられたのは、『エルデンリング』に関するツイートが発端とみられる。そちらのツイートでは、同作ボスである「エルデの獣」を愛するユーザーがキュートな絵柄で知識を投稿。「エルデの獣には、実はかわいいあんよが生えてるよ」といった旨を優しく伝えている。実際のところ、エルデの獣の足はゲーム内でも注視すると確認でき、有志検証でもはっきりとその形が確認されている(GamesRadar+)。しっかり確認すると、“獣のあんよ”はごく人間の足に近い形状。この事実に戦慄するか、新しい真実を見出すか、それともかわいいと感じるかはプレイヤーそれぞれだろう。

上述のツイートでは、「ソウルボーン作品の役に立たない知識を教えて」として、『ダークソウル』シリーズを中心としたフロム・ソフトウェアのアクションRPG作品にまつわる知識提供を呼びかけている。同ツイートには実際にさまざまな“ムダ知識”が寄せられた。たとえば、『Bloodborne』におけるアイテム「婚姻の指輪」の存在と役割だ。

婚姻の指輪は、同作のランダムダンジョンコンテンツ「聖杯ダンジョン」でのみ手に入る。寄り道的なコンテンツでしか入手できない、いわば隠しアイテム的な存在だ。この「婚姻の指輪」を入手すると、とあるNPCに求婚することが可能になる。ただ、この求婚の成功例は少なくとも公には報告されていないと見られる。今のところ「プロポーズを断られる」ためだけに存在するアイテムなわけだ。それでも求婚できて嬉しいプレイヤーもいるのだろう。また、『Bloodborne』ファンの間ではわりとポピュラーなアイテムでもあり、グッズ化もされている。

ほかにもとめどなく、シリーズファンがちょっぴり驚きそうなムダ知識が寄せられている。『ダークソウル2』の熔鉄デーモンは、巨躯を誇るためプレイヤーが叩き潰すなど不可能に見える。しかしながら、しっかりと「叩き潰された」モーションが用意されているという。ほか、同作では、テクスチャの一部にオランダのビールブランド「ハイネケン」のラベルが混入していたとの知識も寄せられている。罠が吐き出す腐食性の液体のなかに、ハイネケンの特徴的な色使いによる「neken」との文字が浮かんでいることがわかる。なお、ハイネケンと本作やフロム・ソフトウェアの間で、コラボや設定上の繋がりはないと思われるため、ゴミゴミしたテクスチャを用意した際に混入が見過ごされたのかもしれない。この知識は以前からしばしば話題となっていたほか、修正されたとの報告もなされている。

そして『Demon’s Souls』の「ネコ」が脚光を浴びている。というのも、2009年にPS3向けにリリースされた同作オリジナル版では、やたらとリアルなネコのステータスアイコンが存在したのだ。『Demon’s Souls』は、後の『ダークソウル』シリーズの礎ともなった作品だ。同作にはアイテム「猫の指輪」が存在し、装備すれば高所からの落下ダメージを軽減してくれる。『ダークソウル』シリーズにもネコをモチーフにした類似効果のアイテムが存在し、落下ダメージ軽減のネコ指輪はおなじみの要素となっている。

ただし、初代のネコ指輪だけが、ステータスアイコンの1点で異彩を放っていた。落下ダメージ軽減状態を示すステータスアイコンが、後の作品では猫の姿をアイコン化したものとなっている一方、オリジナル版『Demon’s Souls』ではバリバリの実写ネコの画像が使われていたのである。容赦ないゲームプレイのさなかに、神妙な面持ちで突然出現する実写のネコはかなり場違い。当時のプレイヤーらの印象にも強く残ったことだろう。

かくいう筆者も、当時ネコの顔が好きでこの指輪を好んで装備していた。こちらもオリジナル版からのファンの間ではよく知られた存在であり、2020年のPS5向けリメイク版では、実写でなく普通のアイコンとなり残念がる声も寄せられた。ただし、リメイク版のゲーム内にも、実写ネコの顔がしっかり仕込まれていると、“追加ムダ知識”も寄せられている。

発端となったツイートには、ほかにも多数の知識が寄せられている。たとえば、『ダークソウル3』では、アイテムを投げるモーションに入りつつそのアイテムを地面に捨てられるとの報告や、奴隷騎士ゲールは顔に攻撃を加えると致命の一撃チャンスが発生するという情報などが投稿。また、『Demon’s Souls』以前に遡る知識も寄せられている。Xbox 360向けソフト『【eM】-eNCHANT arM-』に、『Demon’s Souls』の拡散の尖兵の原型と見られるゴーレムが登場するといったトリビアだ。興味のある方は、元ツイートに寄せられた知識をチェックしてみるとよいだろう。



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Sayoko Narita
Sayoko Narita

貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。

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