協力型ゾンビFPS『Back 4 Blood』が開発終了。「人手が足りない」と真正直に伝え、新作に意欲示す
Turtle Rock Studiosは2月3日、『Back 4 Blood』の開発終了を伝えた。2021年10月の同作リリースから、約1年3か月での幕引きとなる。なお、本作のサービス自体は継続されるという。
『Back 4 Blood』は最大4人での協力プレイが楽しめる一人称視点ゾンビシューターだ。『Left 4 Dead』シリーズの開発元として知られるTurtle Rock Studiosが開発を担当している。本作では協力してゾンビを撃ちまくるプレイを基本としつつ、カードでキャラクターに能力を付与するシステムが特長となっている。プレイヤーは収集したカードを組み合わせ能力を構築し、リドゥンと呼ばれるゾンビに対抗していく。また、リドゥンとクリーナー(人間)側に分かれての4対4非対称対戦モードもサポートしている。
本作は2021年10月12日に発売。その直後から、難易度バランスやパフォーマンス面、そして不具合などが取り沙汰され、ユーザー評価で苦戦することとなった。レビュー集積サイトMetacriticでは、本作PS4版のユーザースコアは10点満点中3.7をマーク。比較的高評価なXbox Series X版でも6.3となっている。その一方で、本作は継続してアップデートを重ねコンテンツを拡充。昨年12月7日には3つ目となる大型DLC「River of Blood」がリリースされた。そうした体制が功を奏してか、ユーザー評価も回復傾向に。最近の評価はSteamユーザーレビューにおいては、全期間・約3万3000件のレビュー中では66%が好評とする「賛否両論」ステータスとなる一方で、直近30日間のレビュー735件中では80%が好評とする「非常に好評」ステータスを得ている。ファンの間では、2023年の展開に期待する声も見られる状況だった。
そうした中、開発元Turtle Rock Studiosにより、突然の本作開発終了が告知された。告知のなかで同スタジオは、まずファンたちへの感謝をコメント。しかし、「このリドゥンとの戦いの局面は終わった」と比喩を交えつつ、『Back 4 Blood』の開発終了を表現した。声明では続けて「Turtle Rock StudiosはAAA級ゲームを作るスタジオとしては、とても小さい」と表明。新作を開発するにあたり、『Back 4 Blood』の開発継続に割く人材が足りなくなったと告白している。また、『Back 4 Blood』のサービス自体は継続され、引き続きプレイ可能である旨が強調されている。同スタジオはしばらく沈黙するとしつつ、今まで以上のクオリティの新作開発に意欲を見せ、告知を締めくくった。
『Back 4 Blood』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中。また、PC/Xbox Game Passや一部PS Plusプランでも提供されている。