デベロッパーのScavengers Studioは1月31日、アドベンチャーゲーム『SEASON: A letter to the future(シーズン 〜未来への手紙〜)』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS4/PS5。PC版は時差の関係で、日本では2月1日の配信となった。なお本作は日本語音声・字幕に対応している。
『SEASON: A letter to the future』は、自転車旅をおこなうアドベンチャーゲームだ。本作の世界では、ひとつの季節はひとつの時代にあたり、季節が終わるごとに謎の大災害が発生してすべてを押し流してしまう。そしてまたひとつの季節が終わりを迎えようとしていた頃、主人公のエステルは、思い出を集めて今の世界を記録すべく故郷を後にする。
本作にてプレイヤーは、自転車に乗って世界を探索する。エステルはカメラや録音機などを所有しており、好きな場所で自転車から降りて撮影や録音が可能。目にした物や光景を写真に収め、聴こえてくる環境音や音楽などを録音するのだ。集めた記録はエステルの日記に集約される。
また、旅先ではさまざまな人物との出会いがあり、彼らの話を聞いたり集めた情報を見せたりすると、重要な情報を得られたり、心を通わせる瞬間が生まれたりしていく。そうして世界を記録しながら、エステルは「この季節は何なのか。そして、なぜ終わっていくのか」という謎の答えを探し求めることになる。
本作PC版は日本時間2月1日より配信開始。Steamユーザーレビューではさっそく174件のレビューを集め、うち95%が好評の「非常に好評」ステータスを獲得している。レビュー集積サイトMetacriticにおいても一定の好評を獲得。PC版のメタスコアが83点、PS5版が77点となっている。セルシェーディングで描かれるはかなくも美しい情景や、ミステリアスなストーリーなどが、ユーザーや批評家から評価を受けている。
なお本作開発元Scavengers Studioは発売前、Steamのウィッシュリスト登録数が10万を突破したことを報告していた。Steamではデモ版が配信され、さまざまなメディアやインフルエンサーにプレイされ、活況を呈した。そうした露出もウィッシュリスト登録数の増加に繋がったのだろう。
一方でSteamでの同時接続ユーザー数は約300人前後を推移。発売前のウィッシュリスト登録数に比べ、やや控えめな数値といえる。ウィッシュリスト登録が購入につながる率としては、かなり数としてのバラつきがあるようだが、平均として約23%とされる(2016年時点でのValveによる報告)。いわゆる欲しいものリスト機能としてユーザーの期待を反映するウィッシュリストながら、その登録数が発売直後の売上に期待通りに繋がるかはやはり場合によるといえそうだ。
なお本作はSteam以外でも発売されているため、ほかのプラットフォームでの売上も存在する点には留意したい。発売前の露出は、もちろんほかのプラットフォームでの売上にも繋がっていることだろう。
『SEASON: A letter to the future』はPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS4/PS5向けに発売中。PC版はリリース記念セールも実施されており、Steamでは2月8日まで定価2800円の10%オフとなる2520円、Epic Gamesストアでは2月8日午前2時まで定価2480円の10%オフとなる2232円で販売中だ。気になる人は早めに入手しておくといいだろう。