Steam滑らかピクセルアクション『Full Void』デモ版が配信開始。ヌルヌルの美麗モーションで描く退廃美と恐怖

デベロッパーのOutOfTheBitは1月31日、『Full Void』のデモ版を配信開始した。ディストピアを舞台にするパズル要素のある2Dアクションゲームだ。

デベロッパーのOutOfTheBitは1月31日、『Full Void』のデモ版を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。デモ版は、Steamストアページの右側の「Win 版デモをダウンロード」ボタンよりダウンロード可能だ。

https://www.youtube.com/watch?v=auvhybTEHTQ

『Full Void』はパズル要素のある2Dアクションゲームだ。舞台となるのは近未来のディストピア。主人公は人類を抑圧するAIを倒すため、不気味な化け物の徘徊する街を駆け抜ける。荒廃した街を描く美麗なピクセルアートと、ホラー演出による緊張感が特徴的な作品となりそうだ。

本作には足場から足場へジャンプで飛び移るゲームプレイを軸に、ギミックがさまざま用意。主人公はエレベーターなどの設備をハッキングできる知識を有しており、デモ版ではハッキングによるパズル要素も確認できる。また街中で化け物と遭遇し、急いで振り切らなければならないスリリングな場面も存在。HPといった要素は存在しないためミスをすると即死となるものの、チェックポイントもこまめに用意されている。

本作のステージは緻密なピクセルアートで描かれており、主人公やキャラなどの動きが滑らかに表現。またディストピアを描く退廃的で美しい背景グラフィックも、本作の持ち味となるだろう。死亡時やカットシーンではダイナミックな視点に移り変わり、主人公の危険な冒険を演出している。またデモ版ではストーリーを語る文章が存在せず、カットシーンを挟みながら物語を見せる方式がとられている。製品版でもそうしたストーリーテリングが採用されるのかもしれない。



ちなみに本作のゲームプレイやカットシーンは、1991年発売の『アウターワールド(英題:Another World)』を彷彿とさせる。デモ版のオープニングにおいても同作のオマージュが見られ、影響を強く受けているのだろう。

本作を手がけるのは英国に拠点を置くOutOfTheBit。過去には西部劇ガンシューティング『Wild Baffo』や『Super Arcade Racing』などをリリースしている。ピクセルアートで構築されたアーケード風のシンプルなゲームプレイが特徴のゲームを手がけてきたスタジオだ。一方で、本作は物語性や世界観が特徴となる作風に転換。同スタジオの得意とするピクセルアートの技術を活かしつつ、ディストピアでの冒険が生き生きと描かれることだろう。

『Full Void』はPC(Steam)向けに2023年第1四半期に発売予定だ。現在Steamストアページにてデモ版が配信中。右側の「Win 版デモをダウンロード」ボタンよりダウンロード可能だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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