制作チーム「Project:STRAIN」は1月28日、『STRAIN』を公開した。対応プラットフォームはPC。公式サイト内より、無料でダウンロード可能となっている。
『STRAIN』は、忌まわしい日本家屋からの脱出を目指して無限回廊を巡る、短編3Dホラーゲームである。本作の世界では、1962年の京都で一件の失踪事件があった。事件発覚から一週間後、廃村付近で被害者の乗っていたと思われる車両が発見。廃村内の日本家屋には女性の遺体があり、失踪事件との関連が疑われていたのだという。本作の主人公は、気がつくと荒廃した日本家屋の中にいた。主人公は、じっとりとした恐怖と緊張感に向かい合いながら、怨霊の徘徊する無限回廊を歩くことになる。
なぜか棺の中に横たわっていた主人公は、まずは荒れ果てた古い日本家屋の中を進んでいく。しかし、日本家屋には和服を着た女性の怨霊が徘徊している。主人公は怨霊に見つかれば殺されてしまうが、屋敷の中は狭く、迂回できそうなルートは見当たらない。そこで主人公は、息を殺して身を潜め、怨霊が通り過ぎるのを待つ。具体的には、本作には「息を殺す」というアクションが用意されているので、通路の脇に潜み、要所で息を止めて怨霊に見つからないように先を目指していくわけだ。
また主人公は、無限回廊に囚われている。通路を進んでいった先には階段と扉があるが、扉の先には進んできた通路と似た通路が存在しており、同じような光景の中を何度も進んでいくのだ。主人公がループする度、日本家屋内の様相は少しずつ変化。古びたブラウン管テレビから流れる映像や、あちこちに貼られた手書きのメモなどによって、怨霊や屋敷にまつわる情報が明かされていく。プレイ時間は30分程度。怨霊の徘徊する不気味な日本家屋の中を進んでいく、緊張感のある和風の恐怖体験が表現されている。なお本作は、PlayStation系コントローラーでの操作が推奨されている。
本作を手がけているProject:STRAINは、HAL大阪の学生たち9名による制作チームだ。Project:STRAINメンバーの1人である柏木一樹氏のツイートによれば、『STRAIN』は卒業制作として、最恐を目指して開発された作品。同校の卒業制作・発表展「未来創造展2023」にも展示されていたそうだ。また本作の公式サイトによると、本作はSteamにてアップグレード版が販売予定となっている。よりパワーアップしたSteam版にも期待したいところだ。
『STRAIN』は、PC向けに公開中。公式サイトより、無料でダウンロード可能となっている。またSteamでは、アップグレード版が販売予定だ。
【UPDATE 2023/1/31 18:44】
開発元からの要望にもとづき、本作公式Twitterアカウントを追記