パブリッシャーのPLAIONは1月27日、『Road 96: Mile 0』を発表した。4月4日に発売予定。対応プラットフォームはPlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch/PC(Steam/Epic Gamesストア/Microsoft Store)。発表にあわせて、アナウンストレイラーが公開されている。
『Road 96: Mile 0』は、『Road 96』の前日譚を描く、ナラティブアドベンチャーゲームである。前作の『Road 96』は、2021年8月にリリースされた、ロードトリップアドベンチャーゲームだ。1996年の夏、舞台である独裁主義国家ペトリアでは、多くの若者が国境を目指していた。腐敗した社会から抜け出し自由を手にしようと、北へ向かって進んでいたのだ。
プレイヤーは、そんな自由を求める若者の1人として、旅路を歩む。ヒッチハイクで誰かの車に載せてもらったり、日差しの照りつける荒野を歩いたり、盗んだ車で走ったりなど、北へ向かって移動。旅の中では多くの出会いがあり、選択を繰り返しながら、国境を超えることが目的となる。要素としては、旅に使う資金や体力が存在するほか、個性豊かなキャラクターたちが登場する。また、1人の若者の旅が何らかの終わりを迎えると、新たな若者の視点から物語が展開。プレイヤー視点では、多数の若者の旅を通して、ペトリアで生きる人々の姿と独裁国家の行く先が描かれていた。
本作『Road 96: Mile 0』では、『Road 96』本編が始まる直前の物語が描かれるという。舞台となるのは、ペトリア内でもっとも豪華な地域ホワイト・サンズである。本作はダブル主人公となっており、主人公の1人ゾーイは、『Road 96』にも登場していた石油大臣の娘。もう1人の主人公カイトは、危険で暗い街で生まれ、両親と共に仕事を求め、都市の汚染からも逃れるためにホワイト・サンズへやってきた人物だ。2人はホワイトサンズで遭遇。ゾーイはカイトの闇に惹かれ、次第に親しくなっていく。しかしゾーイはカイトと共に過ごすうちに、ペトリアや石油大臣である父について、不穏な事実を知ってしまう。
本作でプレイヤーはゾーイとカイト、2人の主人公を交互にプレイするという。シナリオ内での選択などによって、ゾーイやカイトが変化。正反対の信念や出自をもつ2人の内面や、友情の行く末などが描かれるようだ。またプレスリリースによると、本作ではゾーイやカイトの心情を、比喩的な音楽を使って表現しているという。ゾーイとカイトが、セイケデリックな音楽にあわせて“滑走”。詳細は不明ながら、リズムベースのゲームプレイと物語の選択肢との組み合わせによって、プレイヤーが2人の感情の旅に影響を与えていくそうだ。音楽にあわせたリズム要素や、選択によって変化する物語が描かれるのだろう。
本作を手がけているのは、フランスに拠点のあるスタジオDigixArtだ。過去作としては、本作の前作『Road 96』を含む3作品を制作。『Road 96』Steam版では、記事執筆時点で1万461件のユーザーレビューの内91%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。前作ではユーザーから高い支持を得ているだけに、前日譚となる本作にも期待したいところだ。
『Road 96: Mile 0』は、4月4日に発売予定。対応プラットフォームは、PlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch/PC(Steam/Epic Gamesストア/Microsoft Store)となっている。