コーエーテクモゲームスは1月26日、『DEAD OR ALIVE』シリーズに登場するキャラクターの姿態などを無断複製または無断翻案した抱き枕カバーを販売目的で所持していた男性を、神奈川県警が1月24日に横浜地検に書類送検したと発表した。この男性は、神奈川県在住の44歳。著作権法違反の疑いで書類送検されたという。
無断複製または無断翻案した抱き枕カバーの対象となったのは、『DEAD OR ALIVE 6』などに登場する「マリー・ローズ」ほか5キャラクター。書類送検された男性は、この5キャラクターの姿態などが無断で複製または被服削除などの翻案がされた抱きまくらカバー22点、および他社が著作権を有するキャラクターなどが無断複製または無断翻案された抱き枕カバーなどのグッズ複数について、インターネットの販売を通じて仕入れ、販売目的で所持していたという。
コーエーテクモゲームスは、同社の著作物が無断で複製または翻案され販売される行為は、同社著作物の品位や名声およびイメージを著しく毀損する悪質な行為であると非難。神奈川県警に告訴状を提出したことで、今回の被疑者送検に至ったという。また今後も同様に著作権の侵害行為については、厳格に対応していくとコメント。さらにユーザーが満足できるようなゲームの開発および提供もしていくとも語った。
『DEAD OR ALIVE』シリーズは、コーエーテクモゲームスが手がける対戦ゲームだ。対戦格闘ゲームである本編『DEAD OR ALIVE 6』(アップデートは無期休止中)のほかにも、ソーシャル要素を取り入れた基本プレイ無料のビーチバレーゲーム『DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation』を展開中。キャラモデルが極めて美麗な美少女が登場することで人気を博しているフランチャイズであるが、そうした要素が目をつけられたようだ。今回、無断製造抱きまくらカバーの対象となった具体的なキャラとしてはマリー・ローズの名が挙げられている。マリー・ローズはシリーズの中でも屈指の人気で、ターゲットにされたのだろう。
『DEAD OR ALIVE』シリーズでは、著作物の無断翻案や販売がされるケースは多く、2021年にも、『DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation』などのゲーム内の動画を撮影し、キャラクターの被服を削除するなどの改変を加えた内容をDVDに録画し販売していた業者が書類送検されていた(関連記事)。前回は映像を扱っていた業者が書類送検されていたが、今回は抱きまくらカバーを扱っていた業者が書類送検されている。こうした例を見ると、コーエーテクモゲームスの本気度がうかがえるだろう。
※ The English version of this article is available here