基本プレイ無料城攻めアクション『Warlander』好調スタート。最大100人の豪快バトルに人が集まるも、課題も残す

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パブリッシャーのPLAIONは1月25日、基本プレイ無料の対戦型オンラインファンタジーアクションゲーム『Warlander』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)で、4月ごろにPS5やXbox Series X|S向けにもリリース予定。

『Warlander』は対戦型オンラインファンタジーアクションゲームだ。プレイヤーは戦士、魔法使い、僧侶の3つのクラスからキャラを選び、最大20人の陣営で相手本陣の最奥にあるコアの破壊を目指す。2陣営が正面からぶつかり合うモードや、5陣営100人による乱戦モードが用意されている。

試合においてプレイヤーは、事前に用意した5人のキャラから、ゲームの状況に合わせて1キャラを選んで操作する。ゲーム中にキャラを変更することもできるため、5キャラの構成が重要になる。戦闘面では、スキルを巡る攻防が特徴だ。試合ではマップの要所に用意されているリスポーンポイントや攻城兵器を奪い合いつつ、敵の本陣をけん制しながら、自陣を守る必要がある。試合の中で、どこへ何をしに行くべきかという大局的な判断が求められる戦略性は本作の持ち味だろう。

試合後にはキャラに装備できる武器やスキル、アクセサリーなどが手に入る。それぞれ多くの種類が用意されており、装備を厳選するハクスラ的なやり込み要素となっている。またクラスごとに経験値の獲得やさまざまな条件を達成することで、称号をアンロック可能。称号ごとにさまざまな強化効果が設定されている。試合開始時は称号無しのキャラしか使えないものの、試合中にヴァラーレベルを上げることで称号付きのキャラを使用可能となる。なお本作には課金要素としてシーズンパスが存在し、装飾アイテムのほか経験値アップアイテムなどが獲得可能となっている。



本作は1月25日午前1時のリリース後、プレイヤー人口面では好調といえるスタートを切っている。配信開始後約1時間で同時接続プレイヤー数は9000人を突破(SteamDB)。その後クラウドコンピューティンサービス「Microsoft Azure」の障害の影響で、本作で使用されているPlayfabサーバーにも障害が発生。一時プレイヤー数が落ち込んだものの、復旧後は無事に回復を見せた。本稿執筆時点ではピーク時に1万2000人を超える同時接続プレイヤー数を記録している。同種・同規模のオンライン対戦ゲームのローンチとしては、かなり好調な滑り出しといえるだろう。

一方でSteamストアレビューのステータスは、現時点で1300件中60%が好評とする「賛否両論」。大規模戦を楽しめる点や、攻め込むだけでなく後方支援などプレイヤーが好みの役回りで試合参加できる点といった、ゲームプレイの根幹となる部分は好評なようだ。しかし、より良い称号や装備を獲得しているプレイ時間の長いプレイヤーが有利になるシステムや、バランス面の課題などが指摘されている。


昨今の基本プレイ無料ゲームではゲームの公平性や競技性を確保するため、プレイ状況による有利不利を取り除く場合も多い。一方で本作は主にプレイ時間の積み重ねによってキャラを強化するシステムが採用されているわけだ。これは仕組み上、新規プレイヤーの参入を難しくする要素でもあり、今後サービスが続く中でプレイヤー層の乖離・固定化をいかに防ぐかが課題となりそうだ。バランス面も含め、今後のアップデートでどのような調整が実施されていくかが注目されるところだろう。

『Warlander』はPC(Steam)向けに基本プレイ無料で配信中。4月ごろにはPS5/Xbox Series X|S向けにもリリース予定。

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