Google Stadia独占少女探検ホラー『Gylt』、マルチハード展開迫る。『RiME』開発元の新作がStadia卒業間近

 

デベロッパーのTequila Worksは1月21日、同スタジオが手がけ、マルチプラットフォーム化が進行中の『Gylt』について、さらなる展開を示唆した。同作は先日サービス終了したGoogle Stadia独占タイトルとして配信。昨年には作品の存続が危ぶまれるなか、Stadia以外のプラットフォームへの展開が予告されていた。

『Gylt』は、ホラーアドベンチャーゲームだ。主人公となるのは、Sallyという名の少女。Sallyは失踪した従姉妹を探して、怪物のはびこる荒廃した街を探索。学校などのロケーションにて装備を集め、恐ろしい敵や行く手を阻むパズルに挑んでいく。本作を手がけるのは、スペインを拠点とするデベロッパーのTequila Worksだ。同スタジオは過去にアドベンチャーゲーム『RiME』などを開発。同作はSteamにて本稿執筆時点で3000件近いユーザーレビューを集め、そのうち90%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。『Gylt』はその出来栄えに期待が寄せられるなか、クラウドゲーミングサービスGoogle Stadia独占タイトルとして、2019年にリリースされた。

しかし、Google Stadiaは昨年9月30日に突如としてサービスの終了予定を告知し、2023年1月18日にゲームのプレイもできなくなると明かされた。この発表は、Stadiaに展開していた各ゲーム会社に多大な衝撃を与え、対応に追われる開発元なども見られた(関連記事)。『Gylt』についても、Stadia独占タイトルということもあり、そのままでは必然的に作品自体がプレイできなくなる。そこで、開発元Tequila Worksは昨年10月4日に本作のマルチプラットフォーム化を実施すると告知。しかし、展開プラットフォームやリリース予定期日などの情報は明かされず、それから約3か月の間『Gylt』のマルチプラットフォーム化について特に発表はされてこなかった。

そして今回、Tequila Worksは同スタジオTwitterアカウントを通じて、『Gylt』のキービジュアルと共に「SOON(もうすぐ)」と投稿。プラットフォームやいつ頃のリリースかなど新情報は明かされていないものの、近日中の新たなる展開が示唆されたのだ。発表のツイートには、期待を寄せるユーザーのほか、すでにStadiaで本作を遊んだというユーザーの「別のプラットフォームでももう一度プレイしたい」との声が寄せられている。

なおGoogle Stadiaは、結局日本国内向けにサービス展開されることなく現地時間1月18日に予定通りの終焉を迎えた。『Gylt』がSteamなどのPC向けプラットフォームや国内コンソールに展開されることがあれば、2019年の発売から長い時を経て、日本国内から初めて正規に遊べることになるだろう。