Steam戦火サバイバルADV『台北大空襲』2月16日発売へ。第二次世界大戦下の台湾、戦乱を生きる少女と犬
Loftstar Entertainmentは1月18日、『台北大空襲』を2月16日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。日本語表示にも対応予定となっている。
『台北大空襲』は、サバイバルアドベンチャーゲームだ。本作の舞台は、第二次世界大戦末期の台湾。1945年5月、アメリカは日本の補給を断つため、台湾の首都台北に対して爆撃を実施した。日本統治下にあった台北は、100機以上のB-24爆撃機による空襲で多くの建物が崩壊。台北に住んでいた市民にも大きな被害が出たという。
本作の主人公である清子は、空襲による被害者の1人だ。空襲後3日ほど倒れていた彼女は、気がつくと自身に関する記憶を失っていた。少女には、家族の顔や名前はおろか、自分の名前すらわからない。しかし空から爆弾は落ち、街は燃え続けている。知人と思われる人物との会話から、自分の名前が清子だと察した少女は、何故か自分に懐く犬クロと共に、戦火に包まれる台北で生き残ろうとする。
清子は、生き残った人と関わりながら台北を生きていく。当時の台湾総督府や台湾神社、現在は取り壊された台北駅など、街並みや状況が鮮明に再現されているそうだ。そんなステージを巡りながら清子はさまざまな人物と関わり、記憶を取り戻しながら物語は展開していくという。なおゲームは自由に探索可能なセーフゾーンと、空爆などの危険が伴うデンジャーゾーンに分かれているそうだ。過去に配信されていた体験版では、空爆などをかわすアクション要素も確認できた。
本作を開発しているのは、台湾のアナログゲーム開発スタジオMizo Games(Mizoriot Creative Company LTD)である。同スタジオは過去作として、『生き残れ!動物たち!』『高雄大空襲』といったアナログゲームを発売。『台北大空襲』も、Mizo Gamesからアナログゲーム版が発売されており、本作はそのデジタルゲーム版となるわけだ。
本作プロデューサーを務める張少濂氏の祖父は、当時の空襲を体験。子ども時代の同氏に対して、当時の話を聞かせてくれたという。同氏はその話をもとにアナログゲーム版を制作したところ予想外の反響を呼んだという。デジタルゲーム版となる本作で同氏は、祖父の思い出をさらに鮮明に描きたいとの想いを語っている。
なお本作では過去に、同じく台湾が舞台の『Dusk Diver 2 崑崙靈動』とのコラボが発表されている。詳細は不明ながら、同作の公式Twitterアカウントは『Dusk Diver 2 崑崙靈動』の主人公ユモの登場を示唆している。
『台北大空襲』はPC(Steam)向けに、2月16日に発売予定。