『エルデンリング』配信に柴犬乱入、キャラを操作し救う珍事発生。真顔で奇跡起こす忠犬
とあるやりこみストリーマーの『エルデンリング』プレイ配信中に、配信者の愛犬である柴犬が乱入。不在の飼い主のかわりに、プレイヤーキャラを安全地帯に移動するという珍事が発生した。忠犬の英雄的行動はユーザーから喝采と注目を集め、海外メディアRock Paper Shotgunなどに取り上げられている。
『エルデンリング』は、フロム・ソフトウェアが手がけたアクションRPGだ。本作においては、『ダークソウル』シリーズなど同スタジオ過去作と同様に、多くのプレイヤーがやりこみプレイを愛好している。そうした様子を配信するストリーマーもおり、Twitchを拠点に活動するMikkaa氏もそのひとりだ。同氏は、柴犬のYoshiとともにさまざまな『エルデンリング』やりこみプレイを配信。「本作屈指の強敵とされるマレニアを、レベル1かつ片手で倒す」といった曲芸的プレイで話題になった(関連記事)。ほかにも「『エルデンリング』を2画面同時に起動し、足と手で別々に操作してクリアする」などのチャレンジで注目と人気を集めている。
そんなMikkaa氏の配信にて、ある珍事が起きた。柴犬のYoshiが『エルデンリング』を操作し、Mikkaa氏の(キャラクターの)命を救ったのである。そのような奇跡が起きた背景には、同氏が築いたやりこみ環境があった。
Mikkaa氏は、最近も足操作による『エルデンリング』プレイを配信していた。同氏が操作に利用しているのは、リズムゲーム『Dance Dance Revolution』専用コントローラー(いわゆる「DDRコン」)だ。地面に敷いたマット型のコントローラーによって、器用にキャラクターを操作するわけである。このコントローラーが、Yoshiの活躍に一役買ったのだ。
珍事が起きたのは、1月14日の『エルデンリング』プレイ配信でのことだった。配信開始から2時間36分頃、Mikkaa氏はお手洗いのために一時離脱。遠方にて竜とガーディアン・ゴーレムが暴れている状況だったため、視聴者らに「キャラクターが竜とゴーレムにやられないよう守ってね」と声をかけている。しかし、同配信では視聴者たちがゲームを操作できるような機能は導入しておらず、何が起きても見守るしかない。懸念が募るなか、竜はどんどん接近してくる。ついにプレイヤーキャラを視界に捉えた竜は、容赦なく炎を吐きかけてきた。為す術なく祈るしかない、無力な視聴者たち。その瞬間、画面内に命を救うヒーロー犬が踏み込んできた。Yoshiである。
Yoshiは颯爽と画面内にあらわれると、華麗にDDRコンを使ってキャラクターを操作。炎が避けられそうな岩陰にキャラクターを移動させて救った。……といった見方も可能ではあるものの、どちらかといえばYoshiは、なにかの匂いに惹かれてふらふらと踏み込んできたように見える。むしろYoshiが操作したことにより、プレイヤーキャラが炎にあたってしまった。しかしYoshiはどこ吹く風といった様子で、あたりを嗅ぎ回るばかり。カメラ側を向いて、一瞬真顔になり遠くを見つめると、画面から消えていった。柴犬らしさ100点満点の仕草である。
しかし、Yoshiが離脱した後に視聴者たちは驚愕することになる。操作するものがいなくなったプレイヤーキャラに向けて、竜がダメ押しの炎を吐きかけようとする。視聴者らも万事休すかと覚悟した瞬間、奇跡が起きた。炎が岩に阻まれたようになり、プレイヤーキャラに当たらなかったのである。竜はさらに炎を吐くも、また岩に阻まれたように不発。Yoshiは結果的に、プレイヤーキャラを安全地帯に誘導して離脱したわけである。この様子に視聴者たちも大興奮し、Yoshiを称えるコメントが多数投じられた。
お手洗いから戻ってきたMikkaa氏も、「キャラが死なないようYoshiが微調整してくれた」という事実を飲み込むのに時間がかかったようだ。同氏は視聴者らから経緯を説明されると、直前の録画を再生してYoshiの勇姿を確認。大爆笑しつつ「お菓子を探していたのでは」との見解を示している。奇跡の操作が本当に偶然なのか、それとも意図したものなのか、それはYoshiのみぞ知るところである。
なお、Mikkaa氏は現在『DARK SOULS REMASTERED』にて、「2画面を手足で同時に操作してクリア」なるチャレンジを実施中。こちらでも、Yoshiの思わぬ活躍に期待したい。