『スプラトゥーン3』最新アプデで、スペシャル強化祭り。ダイナモ・ラインマーカー・エナスタ・サメライドなど大幅強化に
任天堂は1月17日、『スプラトゥーン3』更新データVer. 2.1.0を1月18日に配信すると発表した。あわせて、パッチノートを公開している。Ver. 2.1.0では主に不遇とされているブキやサブ、そしてスペシャルがテコ入れされるようだ。
ブキについては、多くのブキが強化されている。特に大きいのは、ダイナモローラーの強化だろう。ダイナモローラーは、スキが多いものの威力の高い飛沫を飛ばせる重量ブキ。ただ今作では、距離のよる威力減衰が高く、中~遠距離の攻防では苦しい戦いを強いられていた。しかし距離によるダメージ減衰率が調整され、これまでより遠くまで、50.0ダメージ/100.0ダメージが与えられるようになったという。どれほど強くなったかは不明であるが、少なくとも明確に強化されたことはわかる。ジェットスイーパーはネックとなっていた射撃のブレが緩和。そのほかのブキについては、全体的には塗りや威力にほんのり調整がはかられている。
目立って弱体化されたのはスクリュースロッシャー。インク消費量が若干増えており、スペシャルに必要なポイントもやや上がった。もみじシューターやドライブワイパーについても、スペシャルに必要なポイントがやや上がっている。
パッチノートによると、「メインウェポンについての変更の多くは、『スプラトゥーン2』のギアパワーメイン性能アップがなくなった影響を受けているブキの一部に対して、その影響を緩和するために行いました」と記されている。また「スペシャル必要量を増やす調整の一部は、離れたところからサブウェポンとスペシャルウェポンを使用し続ける戦法を、ある程度抑制するために行いました」とも記述されている。以下、パッチノートより内容を記載:
プロモデラーMG
プロモデラーRG
弾が落とす飛沫による塗りの半径を約10%大きくしました。
ジェットスイーパー
地上での射撃中のブレを約17%減らしました。
スペースシューター
着弾点の塗りの半径を約19%大きくしました。
ダイナモローラー
距離によるダメージの減衰率を調整し、これまでより遠くまで、50.0ダメージ/100.0ダメージが与えられるようにしました。
ワイドローラー
ヨコ振りの最小ダメージを30.0から35.0に増やしました。
14式竹筒銃・甲
インク消費量を約17%減らしました。
ノーチラス47
射撃継続時間を約15%長くしました。
スクリュースロッシャー
インク消費量を約10%増やしました。
そしてついにラインマーカーが強化された。ラインマーカーは今作より登場した新ブキながら、その使いづらさから弱ウェポンとして半ばネットミーム化していた側面がある。威力強化に加えて、当たった際の塗り強化により、テコ入れが図られた。以下、パッチノートより内容を記載:
ラインマーカー
ダメージを30.0から35.0に増やしました。
地形や相手プレイヤーに当てたときに発生する塗りの半径を約2倍に大きくしました。
そしてスペシャルにも数多くのテコ入れが入っている。各スペシャルについては、特に弱点を補強する意図が明確。エナジースタンドについては、「復活時間短縮」や「スペシャル減少量ダウン」によって効果が打ち消されるという弱点とされていた部分のひとつがなくなった。サメライドについては、使用後にスキだらけになるという弱点を抱えていた。今回のアップデートでサメライドは、爆発後、動けるようになるまでの約28/60秒間は、ダメージを受けない時間が続くようになるという。スキが減るのだろう。
トリプルトルネードについては、威力が50%増えるという大サービス。使いやすさがかなり向上することだろう。カニタンクについては、「スペシャル性能アップ」のギアパワーを使用していない場合は継続時間が減り、一方で使用している際の継続時間の延長率を増やしている。その強さが評価されつつあるカニタンクだが、そのギアパワーをうまく使うことで強さを引き出させるような調整となっている。以下、パッチノートより内容を記載:
エナジースタンド
ギアパワーの「復活ペナルティアップ」や「リベンジ」によって、エナジースタンドの「復活時間短縮」や「スペシャル減少量ダウン」の効果が打ち消されないようにしました。
「復活ペナルティアップ」や「リベンジ」の効果のうち、復活時間を一定値増やす/スペシャル減少量を一定割合増やす効果については、引き続き発揮されます。
サメライド
爆発後、動けるようになるまでの約28/60秒間は、ダメージを受けない時間が続くようにしました。
トリプルトルネード
ダメージを与える範囲の半径を約10%大きくしました。
与えるダメージを約50%増加しました。
カニタンク
「スペシャル性能アップ」のギアパワーを使用していない場合の継続時間を、約9秒間から約8秒間に短くしました。
「スペシャル性能アップ」のギアパワーによる継続時間の延長率を増やしました。
これらの変更により、「スペシャル性能アップ」のギアパワーを最大まで使用している場合の継続時間は、これまでと同じになります。
なお潜伏に適したギアであるイカニンジャについては、「イカ状態になった直後の約30/60秒間は、インクの飛沫が見えなくなる効果が発揮されない」ようになるほか、「イカダッシュ速度アップのギアパワーを同時に使用したときに、その一部を打ち消す効果を廃止」したとのこと。パッチノートによると「比較的近い距離で撃ち合いをするブキ同士で、互いに相手を見失いやすいという問題を緩和しつつも、より射程が長い相手に近づく手段としての有用性は変わらないようにすることを意図した」という。パッチノート記述からは変化がわかりづらい項目なので、実際運用してみて確かめることになりそうだ。詳しくはパッチノートを参照してほしい。
『スプラトゥーン3』はNintendo Switch向けに配信中。次回の更新データは、3月に開幕するシーズンのための機能追加やブキのバランス調整を中心として、現在開催中のシーズンが終了する時期に配信される予定だ。
※ The English version of this article is available here