Steam航海冒険RPG『セーリング エラ』好調スタート。『大航海時代』風の自由奔放な大ボリューム船旅


パブリッシャーのbilibiliは1月12日、GY Gamesが手がける『セーリング エラ Sailing Era』(以下、セーリング エラ)を発売した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)。ゲームは日本語表示に対応する。なお本作は、PlayStationおよびNintendo Switch向けにも今夏の発売を予定しているとのこと。

『セーリング エラ』は大航海時代を舞台にした、航海RPGだ。プレイヤーは出自の異なる4人の主人公からひとりを選択。広大なマップにて約200か所用意された港を転々としながら、世界を股にかけた冒険を進めていく。主人公を選択するシステムも含め、ゲームプレイにはコーエーが手がけた『大航海時代』シリーズの影響が色濃く見られるタイトルだ。

戦闘では船同士の海戦、および敵船に乗り込んでの白兵戦が展開。風向きを意識しながら、戦闘スタイルに応じた敵船との位置取りを心がけよう。港では補給のほか、取引や依頼、船員募集や投資ができる。陸上探検隊を組織して内陸部の探検も可能だ。貿易や依頼をこなすことで港はさらに発展。港の発展により取引できる物品も増加する。また港の状態の変化により物価が変動するため、うまく利用すれば貿易の利益を高められるだろう。

世界には仲間にできるキャラが30人以上存在。伝説の海賊、日本の浪人、オックスフォードの学者など、個性豊かなキャラがプレイヤーを待ち受ける。適切な船員配置をすれば彼らはより高い能力を発揮してくれる。仲間の成長要素もあり、特性や基礎能力をアップさせることができる。船で世界を冒険し、貿易から探索、育成から戦闘までさまざまな活動を介して成り上がるのだ。



本作はPC向けには1月12日に発売された。Steamでは同時接続プレイヤー数が2日連続でピーク時約6000人を記録しており、なかなかの人気だ(SteamDB)。Steamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で約800件中77%が好評の「やや好評」ステータス。特に1999年発売の『大航海時代IV PORTO ESTADO』(以下、大航海時代IV)を彷彿とさせる、自由度の高いゲームプレイが評価を受けている。

『大航海時代』シリーズは、近年ではスマートフォン向けのオンラインゲームとして展開されており、オフライン専用タイトルは『大航海時代IV』が最近リマスターされたものの、新作は長らく発売されていない。同作の新作を望むユーザーのニーズが人気につながっているのかもしれない。


なお『セーリング エラ』は、「現代化された大航海時代」というコンセプト自体は評価されているものの、操作面については課題が指摘されている。船のドックなど、一部メニューでは操作のために何度もクリックする必要があるなど、痒い部分についてはまだ調整されてきっていない部分も。ただ本作に向けては2022年10月よりデモ版が配信されており、リリースに先駆けてデモ版に向けて、海戦を遊びやすくする調整アップデートが配信。リリース後は製品版に向けて、不具合修正や、ゲームプレイを快適にする調整が複数回実施されている。操作性も含め、現状での不満点は今後のアップデートによる改善に期待したい。

『セーリング エラ』はPC(Steam/Epic Gamesストア)向けに発売中。