バックルームぶっ壊しホラー『Backrooms Break』正式発表。恐怖の謎空間もハンマーで殴れば壊れる
開発者のJan Jileček氏は1月13日、『Backrooms Break』を正式発表。2023年第2四半期に発売すると告知した。対応プラットフォームはPC(Steam)。
『Backrooms Break』は、謎の空間・バックルームを舞台にするホラーゲームだ。プレイヤーはハンマーとリボルバー“だけ”を頼りに、バックルームからの脱出を目指すことになる。迷宮に潜む怪物と戦いながら正気を保ちながら生き延びる必要があるという。
「Break」とタイトルにあるとおり、本作ではハンマーやリボルバーでバックルームの壁や柱を破壊できる様子。トレイラーでは赤いガスボンベも登場しており、リボルバーで撃つと爆破可能なようだ。またトレイラーでは水浸しの階層や、研究所や駐車場のようなエリアも確認できる。さまざまなロケーションを巡り、ハンマーとリボルバーでロケーション自体を壊して回ることになるのだろう。
本作を手がけるのはチェコを拠点とするゲーム開発者のJan Jileček氏。同国のゲームスタジオBatfieldsに在籍しているという。過去の個人開発タイトルとしては、ユング心理学をもとにした“元型”発見ADV『Jung’s Labyrinth』をSteam向けにリリース。特徴的なテーマをもつ内容が一定の評価を受けている。
なお本作『Backrooms Break』がテーマとしているバックルーム(The Backrooms)には元ネタとなるネットミームがある。海外フォーラム4chanに投稿された黄色い部屋の画像に、ユーザーがホラーめいた物語を付け加えていったことがきっかけでネットミーム化。また2022年1月にYouTubeで公開された、バックルームを描いた短編の映像作品は、4300万回以上視聴されるほど注目された。
そうしたバックルームの映像作品は複数制作・公開されており、その流れのひとつとしてゲーム開発も盛り上がっている。これまでには『The Backrooms: Found Footage』や『Backrooms: Perpetual』、『Backrooms ‘96』などが登場。謎の存在から逃げ惑うゲームや、懐中電灯の電池管理が重要になるゲームなど、プレイヤーに緊張感をもたらすホラー要素が押し出される傾向にあった。バックルームは、人知を超えた恐怖の異次元として描かれているのだ。
一方で本作『Backrooms Break』では、未知の空間バックルームをハンマーと銃で壊すという、豪快なゲームプレイが特徴となりそうだ。これまでのバックルーム作品とはひと味違う楽しみ方ができるかもしれない。ただトレイラーを見るに、古いビデオカメラで撮影したような臨場感ある映像や、謎の呻き声も確認可能。バックルームのもつ不気味な恐怖感も健在なのだろう。
『Backrooms Break』はPC(Steam)向けに2023年第2四半期にリリース予定。バックルームを壊せる日を楽しみにしておこう。