『ポケモンSV』ついに“公式に”ニャオハが立つ。マスカーニャお披露目で、ニャオハ立つな論争に終止符

株式会社ポケモンは1月12日、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』のゲーム内情報を新たに公開した。発売前に“立つかどうか”で注目されていたニャオハの進化形も、改めてお披露目となった。

株式会社ポケモンは1月12日、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(以下、ポケモンSV)のゲーム内情報を新たに公開した。新ポケモンの進化形およびその特徴の説明が公式発表されている。発売前に“立つかどうか”で注目されていたニャオハの進化形も、改めてお披露目となった。


『ポケモンSV』は、2022年11月に発売された『ポケットモンスター』シリーズの最新作。ゲームフリークが開発を手がける。本作ではオープンワールドを舞台に、境目なくシームレスに広がる街や大自然が楽しめる。また新ポケモンも多数登場。物語のはじまりに選ぶ3匹、いわゆる御三家ポケモンもいつもどおり新たな顔ぶれとなっている。

そして本日、発売から約2か月が経ち、新ポケモンたちやその進化形が公式お披露目となった。公式サイトなどでは、公式イラストや特徴の説明が公開。その中ではニャオハの進化形である、ニャローテやマスカーニャの2本足で大地を踏みしめる姿も披露されている。「ニャオハが立つ」ことが公式に明かされたわけだ。


ニャオハはくさタイプの御三家ポケモン。分類はくさねこポケモンとされている。猫というだけあって四足歩行のポケモンだ。発売前には、ほかの御三家とともにそのビジュアルが公開。猫という人気のあるモチーフもあってか、御三家の中でも特に注目を浴びていた。

そして注目されていたのは、ビジュアルだけではない。進化形がどうなるのかもユーザー間で取り沙汰された。特に、進化することで立つのかどうかという“懸念”がユーザーたちに生じていたのだ。SNS上ではニャオハに立ってほしくないユーザーたちによる、「ニャオハ立つな」というワードも散見された。ニャオハの進化形を予想するイラストも数多く投稿され、ネットミームのような形で親しまれていた。

ニャオハに立ってほしくないというユーザーの存在は、過去の四足歩行の御三家ポケモンの進化形が関係しているかもしれない。たとえば『ポケットモンスター サン・ムーン』では、ひねこポケモンのニャビーが登場。進化前は四足歩行ながら、最終進化であるガオガエンは二足歩行となった。そのほかのシリーズ作品でもミズゴロウやフォッコといった、四足歩行の御三家ポケモンが登場。進化で立ち上がるポケモンも存在した。

そして過去の四足歩行御三家ポケモンたちは、二足歩行に伴ってかなりデザインも変化していた。あどけない最初の姿から大きな成長を見せ、最終進化では逞しい姿になるポケモンも多い。バトル面では頼もしい印象を受ける一方で、最初の姿からの変貌に衝撃を受けるユーザーもいただろう。特に御三家ポケモンはゲームにおいて、プレイヤーが最初に出会い、選ぶことになるポケモンだ。第一印象から変貌する衝撃も、ひときわ大きいと思われる。


「ニャオハ立つな」というワードは、そうしたユーザーたちのほろ苦い思い出から共感を集めて広まったのかもしれない。しかし一部ユーザーたちの思惑とは裏腹に、ニャオハは進化により立ち上がることになった。一方で最終進化形であるマスカーニャの姿は、かわいいままの姿でいてほしかったというユーザーにも、広く受け入れられている様子だ。逞しさではなく、スマートな方向に成長を遂げた点も人気を掴んでいるのだろう。さらに今回の発表では、図鑑説明にないマスカーニャの“嫉妬深い”という一面も明かされた。新たな特徴がマスカーニャの魅力をより強めていると感じたトレーナーもいるようだ。

『ポケモンSV』発売前に注目を浴びた「ニャオハが立つかどうか」。今回の公式発表で、改めて論争に終止符が打たれたといえるだろう。なお今回の発表では全国図鑑ナンバー1000を飾るサーフゴーのほか、パラドックスポケモンたちも公式で披露されている。ポケモンによってはゲーム内で見られない特徴の説明も確認できるため、興味のある人はこちらの公式サイトを確認されたい。

『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』はNintendo Switch向けに発売中だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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