マルチエンド社畜虫RPG『モス クビット』正式発表。蛾の主人公に委ねられる“虫会社と世界の命運”
中国・上海のパブリッシャーAstrolabe Gamesは1月12日、『モス クビット(Moth Kubit)』を正式発表。Steamストアページを公開した。同作はPC(Steam)向けに2023年内にリリース予定。ゲームは日本語字幕に対応するようだ。
『モス クビット』は、Helena Creative Studioが開発中の、マルチエンディングを採用したRPGである。本作の舞台は、虫たちが働く巨大企業が存在する世界。主人公の蛾は、そんな働く虫の1匹だ。本作で主人公の蛾は、昇進をきっかけに会社を冒険することになるという。会社の倒産や世界の滅び、神秘的な最終決裁(?)など、主人公は冒険の中でさまざまな危機と遭遇。荒唐無稽で生き生きとした、社畜虫の物語が展開されるようだ。
主人公の蛾は、会社上層部や官僚主義の虫などと対峙する。敵と遭遇した際には、戦闘が展開。ただし本作の戦闘には、LSD(Love Sick Disorder)と呼ばれるシステムが採用されており、殴り合いでなく言葉で戦うのだという。戦闘システムの勝敗は不明ながら、動画内には敵対する虫を相手に選択肢を選んでいるシーンが映されている。会話や情報量の多い内容になっているそうだ。また戦闘以外の要素としては、配管を整理するパズルや、PC上のファイルを整理している場面なども確認できる。ミニゲームや戦闘を交えつつ、虫たちの会社が描かれていくのだろう。
本作では、マルチエンディングが採用されている。主人公の行動や選択によって、虫たちの行く末や物語の結末が変化。虫の同僚を守るか、すべてを滅ぼすかなど、多数のエンディングや謎が待ち受けているという。そのほか本作には、テントウムシやカミキリムシ、トンボや毛虫など、多数の昆虫が登場する。虫が苦手なプレイヤーは目を背けたくなりそうであるが、すべての虫は可愛らしくデザインされており、不快感を与えないようにしているそうだ。
本作を開発しているのは、ブラジルで活動するHelena Creative Studios。パブリッシングは、中国・上海のパブリッシャーAstrolabe Gamesが担当している。RPGということでローカライズも重要になってくるが、プレスリリースによれば、「ちゃんとローカライズ化して開発チームHelena Creative Studioの奇想を味わえるように」しているそうだ。
『モス クビット』は日本語字幕に対応し、PC(Steam)向けに2023年内発売予定となっている。