初代『Left 4 Dead』のプロトタイプが、『Counter-Strike: Source』向けマップとしてリークされる。群がるのはゾンビではなくナイフ兵

 

Left 4 Dead』の原点と思われるマップ素材がリークされたという。『Counter-Strike: Source』向けMod「Zombie City」として、ユーザーにより配信されている。


『Left 4 Dead』は、Turtle Rock Studios(当時・Valve South)が手がけたゾンビアポカリプス世界が舞台のCo-op FPS。PC/Xbox 360向けに2008年にリリースされた。本作のキャンペーンでは最大4人プレイヤーで、ゾンビの群れを倒しながらゴールを目指して進む。続編となる『Left 4 Dead 2』もPC/Xbox 360向けに2009年に発売。こちらはリリースから10年以上が経つ現在でも、Steamにて連日数万人のプレイヤーに遊ばれ続けている人気作だ(SteamDB)。

そんな本シリーズのプロトタイプとされる『Counter-Strike: Source』向けMod「Zombie City」が、カスタムマップとしてユーザーにより公開されている。本Modでは都市のようなマップにて、ナイフのみを装備した無限湧きの敵兵を倒しながら爆弾の設置・爆破を目指す。敵兵たちは近接攻撃を狙って迫ってくるため、ゾンビのような動きとなるわけだ。マップ内の建物や車はテクスチャの貼られていない3Dオブジェクトとして構成。シンプルなグラフィックながら、梯子で屋上にのぼったり内部を探索できる建物があったりとマップの構造は作り込まれている。

『Left 4 Dead』の前身は、Turtle Rock Studiosが『Counter-Strike:  Condition Zero』向けに開発していたMod「Terror-Strike」だという。同スタジオ創設者のMichael Booth氏によると、「Terror-Strike」は『Left 4 Dead』の開発が始まる1年前には作成されていたとのこと。昼休みに取り組む程度の小規模開発だったといい、Valveに売り込んだものの認められなかったそうだ。一方でKotakuによると、元Valve所属シナリオライターのChet Faliszek氏は「Terror-Strike」に注目。Gabe Newell氏と話すうちに、同作のストーリーをFaliszek氏が手がけることに。その後『Left 4 Dead』として、Valveがパブリッシングを担当するに至ったわけだ。

配布ユーザーによれば「Zombie City」は、ValveあるいはTurtle Rock Studios制作によるマップがリークされたものとされている。そしてこのマップは、上述の『Left 4 Dead』の原点である「Terror-Strike」を実装したものとのこと。本カスタムマップは、前述の「Terror-Strike」の派生形である可能性はありそうだ。なお『Counter-Strike: Source』向けMod化にあたって、投稿者であるwolfcl0ck氏によりテクスチャやメッシュの手直しが施されているとのことだ。興味のある人は、『Left 4 Dead』の原点と見られるマップを体験してみるのもいいだろう。

「Zombie City」は『Counter-Strike: Source』向けカスタムマップとして、GameBananaで配信中。