『レインボーシックス シージ』にて“謎のニワトリによる画面占拠”ハッキング被害が報告される。ニワトリはまだマシ
ユービーアイソフトは12月22日、『レインボーシックス シージ』に向けて問題修正アップデートを配信した。本作公式Twitterでの告知によれば、BAN通知機能の不正な利用が発生し、一時的に同機能が停止されたという。本作では先日より、ゲーム内画面に謎の画像が表示される被害が報告されていた。SiegeGGなどが伝えている。
『レインボーシックス シージ』はマルチプレイFPSゲーム。対テロ特殊部隊「レインボー」のオペレーターとして、5対5のチーム戦を繰り広げる。攻撃側・防衛側に分かれ、人質や爆弾を巡って手に汗握る銃撃戦が展開するタイトルだ。本作に向けては12月7日より、Year7シーズン4「Operation Solar Raid」が開幕。新たなオペレーターやランクシステムのほか、クロスプレイ・クロスプログレッション対応などが実装された。そうした中、本作のBAN通知機能(Ban Ticker)がハッキングの標的になってしまったようだ。
被害の一例を、ストリーマーのAthieno氏が実際の映像と共に報告している。同映像では、同氏が『レインボーシックス シージ』のマッチを実況プレイ。敵のもとに駆けつけようとするや否や、画面には謎のニワトリの画像が大写しになった。Athieno氏の配信映像にのせられた画像かと思いきや、ニワトリの画像はゲーム内で実際に出ていたようなのだ。同氏は突然の事態に「チキンが出た」「なんだこれ」と驚き笑うしかない様子。視界を遮られたために、敵にあえなく撃ち負けてしまっている。このチキン出現が、BAN通知機能のハッキングによる被害と見られるのだ。
BAN通知機能は、本作の不正プレイヤーに対して実施された処罰の情報が、リアルタイムに画面上に表示される機能だ。そこになぜチキンが表示されたのか、具体的な手法は定かではない。ただ、現在報告されている断片的な情報から察するに、この仕業はAthieno氏だけをピンポイントで狙ったものではなさそうだ。ほかのユーザーらからは、ニワトリ以外の画像による類似の被害報告があがっている。本作のテイストとかけ離れた画像が、突如ゲーム画面に大写しになるのはシュールな光景だ。実際に遭遇した者はニワトリや謎画像に視界が妨害されるストレス以上に、混乱のあまり笑ってしまうようである。
また、このハッキングについてはさらなる深刻な被害報告もある。ニワトリではなく、ヌードや死体といった性的あるいは残酷な画像が表示されていたとの報告だ。ニワトリや謎の画像をBAN通知で表示出来てしまうのであれば、そうしたより悪意のある画像を展開できてもおかしくはないだろう。また、そうした画像がTwitchなどでのプレイ配信中に表示されてしまえば、プラットフォームの利用規約に抵触する可能性もある。そうした意味でも危険なハッキング被害となっているわけだ。
幸いにも、BAN通知機能は本作のHUDオプションから表示/非表示を切り替え可能だ。また、前述のとおり開発元はすでに同機能を一時停止し、問題の解決に取り組んでいる。BAN通知自体は停止されているものの、不正プレイヤーに対する処罰は変わらず実施されているとのこと。チート対策の状況を直接観測できる機能だけに、ハッキングに怯えず安心して利用できるようになってほしいところだ。
『レインボーシックス シージ』は、PC/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに販売中。Year7シーズン4「Operation Solar Raid」が現在進行中だ。