『魔法使いの夜』コンソール版、約5日で売上11万本突破。10年越しの移植作がスマッシュヒット

アニプレックスは12月12日、『魔法使いの夜』PlayStation 4/Nintendo Switch版の全世界累計出荷本数の11万本突破を発表した。12月8日の発売より約5日での達成となる。

アニプレックスは12月12日、『魔法使いの夜』PlayStation 4/Nintendo Switch版の全世界累計出荷本数の11万本突破を発表した。12月12日時点での、パッケージ版出荷本数とダウンロード版販売本数の合計であり、12月8日の発売より約5日での達成となる。

『魔法使いの夜』は奈須きのこ氏がシナリオを手がける、TYPE-MOONによるビジュアルノベル作品だ。本作の舞台は、華やかさと活力に満ちた1980年代。地方都市・三咲町には、ちょっとした噂が存在していた。「坂の上のお屋敷には、二人の魔女が住んでいる」のだという。本作のメインキャラクター静希草十郎は、都会に降りてきたばかりの平凡な男子高校生である。草十郎は街の豊かさに感心しつつ、新しい暮らしに少しずつ順応し始めていた。そんな矢先、草十郎は夜の街で、魔女の姿を目撃。世間知らずの少年と、2人の魔女による、ジュブナイルストーリーが描かれていく。


本作はTYPE-MOONが制作し、2012年にPC向けに発売された作品だ。奈須きのこ氏によるシナリオはさることながら、ビジュアルノベルとは思えない動きのある演出が、プレイヤーから高い評価を受けていた。『魔法使いの夜』PlayStation 4/Nintendo Switch版は、PC版をベースとした移植版となる。PC版の内容に加えて、声優陣によるボイスが追加。画像などもフルHD化されており、声の演出を加えて綺麗になったフルボイス/フルHD版となるわけだ。

今回の発表により、本作の12月12日時点での全世界累計出荷本数が、11万本を超えていると明らかになった。12月8日の発売より、約5日間で達成した計算となる。TYPE-MOON作品の売上としては、2021年に発売された『月姫 -A piece of blue glass moon-』が、発売から約1か月後の9月24日に24万本突破を報告。同作においては、パッケージ版の初週売上が14万本ほどという報道もあった。また2018年にCEDEC内で公開された資料(4Gamer)から移植版の売上を挙げると、2007年発売の『Fate/stay night [Realta Nua]』PS2版が20万本、2012年発売の同PS Vita版が10万本。2014年発売の『Fate/hollow ataraxia』PS Vita版が10万本の販売実績とされている。ノベルゲームとしてスマッシュヒットであるだけでなく、『月姫 -A piece of blue glass moon-』の好セールスに続いてTYPE-MOONファンの拡大具合もうかがえそうだ。

魔法使いの夜』PlayStation 4/Nintendo Switch版は、通常版税込6600円で発売中。また『魔法使いの夜』は、ufotableによる劇場アニメーション化も進行中となっている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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